南北首脳会談の行方と日本の防衛
http://hrp-newsfile.jp/2018/3356/
幸福実現党 小鮒将人
◆南北首脳会談が開催
4月27日、朝鮮半島の韓国と北朝鮮の南北首脳会談が行われました。
朝鮮半島では、金正恩の独裁政治により、核及びミサイルの開発が進められてきました。
昨年は、日本側に向けてもミサイルが数発発射され、日本海や太平洋に着弾し、国防の大きな危機が迫りました。
しかし、2月の冬季オリンピックをきっかけにして、韓国と北朝鮮の緊張関係が大きく緩和され、今回の首脳会談に至りました。
◆平和ムードに騙されてはいけない
今回の首脳会談においては、両国首脳が手をつなぐなど、友好の演出が行われました。
また、朝鮮半島の「完全な非核化」を目標とすると宣言されましたが、いつまでに、どのような方法で、実現するのかまったくわからないものです。
この平和ムードは、「金正恩の罠」であり、決して騙されてはいけません。
私たち幸福実現党は、2009年の4月に北朝鮮のミサイル発射という国防の危機をきっかけに立ち上がった政党です。
立党より9年間、国を守り、国民皆さまお一人お一人の生命、安全、財産を守るために活動を続けてまいりました。
そして、今回の首脳会談の平和ムードが、わが国に与える影響を考えると、決して安心してはならず、逆に国防の大きな危機であることを、ぜひ知っていただきたいのです。
◆アメリカも騙されていないか
アメリカのトランプ大統領も、一見、この朝鮮半島の平和路線を認めているように見えますが、北朝鮮に対する圧力を緩めてはいけません。
金正恩の本当の狙いは、融和路線が続く間に時間稼ぎをして、アメリカ本土に届く核兵器の開発を進め、アメリカと対等の立場に立つことです。
そして、このまま行くと、近いうちに、それが実現してしまうのです。
したがって、今回の南北首脳がどれだけ、きれいごとを言っても、その結論は、北朝鮮による東アジアの混乱、アメリカとの対立路線であり、わが国の国防の危機につながることを忘れてはなりません。
◆日本が本来とるべき考え
私たち幸福実現党は、北朝鮮に対しては、さらに圧力をかけていくことが大切だと訴えています。
例えば、北朝鮮の非核化については、検証可能なかたちで即時実現することを求めていくことは当然のことです。
また、わが国が北朝鮮と対等の立場に立つために、「憲法9条の改正」「核装備の宣言」「拉致被害者の奪還」などの議論を進めてまいります。
そして、日米同盟のさらなる強化が必要ではありますが、将来は日本独自で、中国や北朝鮮の脅威に対抗できるための防衛体制を目指すことが必要です。
◆日本を守るために
現在の政府・自民党は、安倍総理のモリカケ問題や、財務省高官のセクハラ問題等、いわゆる「週刊誌政治」の影響で、こうした国防の危機に対して、真剣に取り組もうとする体制にありません。
期待された安倍総理の訪米も、ほとんど成果がない形に終わっています。
私たち、幸福実現党は、真の「愛国心」を持ち、真剣に国防の危機を訴え続ける政党です。
そして、国民お一人お一人に寄り添う形で、皆様の生命、安全、財産を守るために今後も努力を重ねてまいります。
執筆者:こぶな 将人