Home/ 石川幹子 石川幹子 執筆者:石川幹子 岩手県本部副代表 生涯現役人生――元気なシニアが地方を活性化する 2016.04.15 文/幸福実現党・岩手県本部副代表 石川幹子 はじめに、熊本で大きな地震がありましたが、この場をお借りしてお亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 また、余震が続く中で避難を余儀なくされている方々にお見舞いを申し上げますともに、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。 ◆豊かな岩手県 岩手県は日本で2番目に広い面積で美しい自然と豊かな食材に恵まれた県で、食料自給率は106%で北海道、青森、秋田、山形などと共に自給率100%を超える数少ない県の一つです。 穀物、畜産業などが伝統的に盛んで、水産業は三陸海岸周辺が黒潮による豊かな漁場として知られ、ワカメ、アワビの養殖で生産高全国一位となっております。 ◆「食の匠」とは 岩手県では、郷土食等の優れた技術を有し、食に関する活動を通じ地域活性化につながるような技術を伝承出来る方を「食の匠」として認定しています。 先日、県北を訪ねた時に83歳の現役で蕎麦屋を営んでいる方とお話する機会がありました。 岩手県が認定する「食の匠」のお一人であり店を切り盛りしながら日本の料理に欠かせない味噌、醤油の製法を若い世代に伝え、伝承していきたいと語ってくれました。 「食の匠」は、先人の知恵と技により育まれ受け継がれてきた郷土食や豊かな食材を活かした料理を岩手ならではの食文化として県内外に発信しています。 これまでに237の個人、団体が「食の匠」として認定され地域で活動されています。 岩手県公式ホームページ 「岩手県食の匠」 http://www.pref.iwate.jp/nougyou/takumi/index.html ◆日本の平均寿命 このように「食の匠」で、蕎麦屋を営んでいる方は83歳の現役でお元気に頑張っていらっしゃいます。 2014年の日本人の平均寿命は女性86.83歳、男性80.50歳で、ともに過去最高を更新したと厚生労働省が発表しました。(2015/7/30日経) 戦後、社会情勢、健康、食料事情の安定化により1950年以降から延び21世紀中に平均寿命は百歳ぐらいまで延びるのではないかとも言われています。 我が国は、これからの定年期を迎えた団塊世代中心に高齢者が急増、労働人口の減少は経済社全般の衰退を招くだけでなく年金、医療、福祉などの社会保障が心配されています。 老後の不安を幸福に変えていくには、社会に頼るのではなく自分の道は自分で切り拓く人を増やす事が大事なのではないでしょうか。 ◆生涯現役人生を目指すために 人生計画において定年までの間に年を取ってからも生活できる経済レベル、生活レベルを保つように貯金等の備えをし、知的老後を目指す為に新しいことを学習し定年後に使える知識を備えておく、「老後の人生は自分一人で守る」気概が大事です。 全国を歩いて測量し、日本地図をつくった伊能忠敬は、測量の仕事をするにあたり、数え年で51歳の時に勉強し数学や測量術、天文学などを学び56歳の時に日本全国の測量を始め20年の歳月をかけ日本地図を完成させたと言われています。 当時の平均寿命が40歳ぐらいだった時代に志し困難を乗り越え成しとげた行き方は日本人として誇れる生き方です。 ◆元気なシニア世代が地方を活性化する 老後を出来るだけ社会保障に頼らない生き方にするには、75歳くらいまで働ける雇用増加を実現する必要があります。それが高齢者の健康維持、増進にもつながり、医療、介護費の抑制にもつながっていきます。 そのためには高齢者雇用を進める企業に対して税制優遇を図ることやシニアによる起業を支援する制度も必要です。 岩手県の「食の匠」を見ても、地方の高齢者は生涯現役の先駆者であり、かくしゃくと元気に働いている方が多いと感じました。 今回、出会った「食の匠」、他にも農業されている方、理髪業、木工業と多種にわたり今も現役で活躍されている姿に地方を元気にするヒントが隠されているのではないかと思います。 参考文献 『生涯現役人生』大川隆法著/幸福の科学出版 https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=837 国防体制の確立を――安保法制成立から「憲法9条改正」へ 2015.10.03 文/幸福実現党岩手県本部副代表 石川幹子 ◆安保法制の意義 幸福実現党は立党以来、集団的自衛権の行使容認を急ぐべきと訴えてきましたので今回の成立には大賛成です。 今回の安保法案の成立で安倍政権の支持率が38.9%と低迷しました。低迷した原因をマスコミは、安保法案に関する審議が少なかったのではないかと指摘しています。 安倍首相は集団的自衛権行使の具体的例として原油輸送の大動脈である中東のホルムズ海峡が機雷で封鎖された場合を想定し自衛隊による掃海活動のためと言っています。 日本では、マスコミを中心にイランの機雷によるホルムズ海峡の封鎖は起こり得ないという見方が多かったのも事実です。 しかしイランは、実際に米国の想像を超える最新鋭の機雷を2000~3000個備えており、敷設に使う高速ボートは200~300隻保有しているとされ、今年2月にホルムズ海峡付近で、大規模な軍事演習を行い、機雷敷説の演習も公開しています。(9/27読売「変わる安保・ホルムズ海峡警戒解かず」) また8月には朝鮮半島で韓国と北朝鮮の間で緊張が高まり、北朝鮮は前線地帯に「準戦時状態」を宣言したこともあります。 韓国には、3万人の日本人がおり、南北の一触即発の事態は、多くの国民が目覚めるきっかけとなったのではないかと思います。 ここまで至るまでのテレビ、マスコミは安保法制に反対するグループや違憲とする憲法学者、知識人を朝から深夜まで放映し、安保法制廃案を扇動するかのように見えました。 同時に原発反対、特定秘密保護法反対、沖縄の米軍基地反対と類似したリベラルな国民感情が運動のエネルギーになったのは確かです。 ◆日米同盟が日本を守ってきた 日本は、戦後の荒廃から立ち上がる時に、一生懸命、国の立て直しに尽力しました。その努力が実り、高度経済成長してから後は、安定した生活を営む事が出来るようになりました。 そうしたこともあり日本は安全に暮らせるいい国であると信じ込んでいます。 戦後70年の平和は、「平和憲法」がもたらしたのではなく、現実は自衛隊と日米同盟によりアメリカが日本を護ってくれていたからです。 日本も一方的にアメリカに頼ってばかりでは真の友情を維持することはできません。アメリカの現状は、経済が低迷しているため国防費を削減し日本を守る余裕がなくなっています。日本も自立する意志を示し、自国による国防強化が重要になっています。 ◆アジアを取り巻く情勢 国際軍事専門誌IHSジェーンズ・ディフェンス・ウィークリーは25日、中国が南シナ海の埋めたてを進めていた人工 島で、滑走路1本が完成したとの分析結果を明らかにしています。 中国は複数の人工島に計3本の3千メートル級滑走路を建設しスプラトリー諸島周辺での航空機による偵察活動も始まる可能性があるとしています。 北朝鮮では、来月10日の朝鮮労働党創立70年に合わせ「人工衛星打ち上げ」と称する長距離弾道ミサイルの発射を示唆しているため政府は、海上自衛隊のイージス艦や航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオットの展開、配備を検討している状況です。 ◆有事に対する備えを 中国の軍事基地、そして北朝鮮のミサイル発射の可能性を考える時、沖縄辺野古基地反対運動により、万が一、アメリカ軍が撤退し沖縄の独立運動が高まったとき、その隙をついて他国から侵略されかねない危機に瀕しています。 政府として予期せぬ事態に備えて、確実に領海や国土、国民の生命を守るために憲法9条の改正に踏み切るべきと幸福実現党は2009年の立党より訴え続けています。 そうした状況を受け止め、安保反対運動ではなくミサイル発射阻止運動、南シナ海埋め立て抗議に我々一人一人が立ち上がり平和を守るために結集をすべき時ではないかと思います。 私達は、真の平和を守るために国民の皆様にご理解頂けるよう声を上げて参ります。 日本人としての誇りを取り戻し、世界を牽引する使命を果たせ! 2015.04.16 文/幸福実現党岩手県本部副代表 石川幹子 ◆天皇皇后両陛下、パラオ慰霊のご訪問 戦後70年の節目に天皇皇后両陛下は、去る4月8日から9日にかけて、戦争により亡くなられた人々を慰霊し、平和を祈念されるため,パラオ共和国を御訪問になられました。 両殿下は、パラオ政府主催の晩餐会に出席し答辞を以下のように述べられています。 「私ども先の戦争で亡くなった全ての人々を追悼し、その遺族の歩んできた苦難の道をしのびたいと思います。」 9日には、天皇陛下と日本全国から遺族関係者がパラオ諸島に集まり日本兵、そして敵国であったアメリカ軍人の慰霊祭が開催されました。 ペリリュー島の戦いは、日本人でも最近まで知られていませんでしたが、この度の天皇皇后両陛下のパラオご訪問でにわかに話題となりました。 それ先立ってぺリリュー島での「日米最強決戦の真実」を探るべく「パラオ諸島ペリリュー島守備隊長 中川州男大佐の霊言」が発刊されています。 【参考】 『パラオ諸島ペリリュー島守備隊長 中川州男大佐の霊言』 大川隆法著/幸福の科学出版 https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1435 中川州男大佐は、「サクラ・サクラ・サクラ」の通信を最後に、総突撃をしたと伝えられていますが、当時どんな思いで戦われていたのか、もし聞くことが可能なら聞いてみたいと思うでしょう。 その霊言によれば、中川大佐は大変立派な方であり、軍神として我々にこれからの日本の進むべき方向性まで指し示されています。 ◆今、日本が抱えている歴史問題 南京大虐殺事件と従軍慰安婦問題がありますが、世界大戦がどういう志のもと戦ったかを検証してみる必要があると思います。中川大佐の霊言の言葉として「人は愛のために戦うのであって憎しみで戦えない」と言われています。 日本の軍隊は、家族、日本国そして、アジアの植民地解放のために命を懸けて戦いました。パラオは欧米列強の植民地となり、1885年以降スペインから過酷な搾取を受けた後、ドイツへ売却されました。 しかし1920年に国際連盟から委託され、日本が統治してからは、インフラが整備され教育も充実、経済も発展しパラオの人々には、日本人が慕われるようになりました。 大戦の時には、日本兵と共に戦いたいと中川州男大佐に申し入れましたが、「我々日本軍人はお前ら土人と戦えないからこの島を出ていけと怒鳴り島民を非難させました。 島民全員が沖に出た時、日本の兵隊が手を振り日本の歌を歌い見送りました。 それで、パラオの人々は日本軍の心を知り涙を流しました。日本軍は島民を避難せたことで一人も死なせることはありませんでした。日本軍を悪くいう歴史観が、いかにウソで塗り固められたつくり話であるか判ると思います。 私たちは、過去から現在をよく学び日本の自虐史観を払拭して行かなければなりません。むしろ唯物論の国に勝利するには、己を知り敵を知ることが大切です。 ◆日本の誇りを取り戻す 我々の存在の原点を知り、ここから新しい明治維新が世界規模で展開されて行くのです。 まず戦いに勝つためには世界の最高の国防技術の確立、現在「心神」ステルス戦闘機が開発されています。 それに加え国防の範囲内でレーザー銃やプラズマ砲などの開発や、原子力を再開させ何時でも核兵器を製造する体制をつくり、中国を牽制するため抑止力を高めておかなければなりません。 それから唯物論や無神論を打ち砕くために、正しい情報を世界に発信していく事が必要です。 ◆神の軍隊としての使命 祖国防衛、アジア諸国の植民地解放、そして天皇陛下のため、日本神道の神々の意志を引き継いでいたからこそ命を掛けて戦えたのです。このことにより、西欧による植民地からアジアの諸国は戦後独立することができ現在の平和があります。 日本の戦前戦後の正しい歴史を学び、いかに日本の先祖の方が正しかったかを認識し子孫である我々は、意志を受け継ぎ日本、アジア、世界を牽引する使命を果たさなければなりません。 国際リニアコライダー計画――東北の復興と国際化を目指すチャンス! 2014.11.14 文/幸福実現党岩手県本部副代表 石川幹子 東北岩手に世界の架け橋となる国際リニアコライダー計画が進められ決定されれば2020年に完成予定です。 ◆国際リニアコライダー(ILC)計画とは 深さ約100メートルの地下に全長約30キロメートルの直線状の加速機を作り、電子とその反粒子である陽電子を超高速エネルギーで正面衝突させ宇宙の始まりから1兆分の1秒後の状態を人為的に再現しようとするものです。 宇宙の真空の謎、時間と空間の謎、質量の謎に迫ることが出来ると言われております。 大型加速器としては、スイスのジュネーブにある欧州原子核研究機構(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器の27キロメートルが現在最大ですが、計画されている国際リニアコライダーは、完成すると全長約30キロメートルとなり、世界最大となります。 この計画の建設完成は、2020年代半ばを目途とされております。 立地評価会議は、2013年8月に国内候補地として岩手県(岩手県北上山地の南部、奥州市近郊に建設予定)に一本化されましたが国はまだ誘致を判断していません。しかしながらアメリカのシカゴ近郊やCERNがあるスイス、ロシア、ドイツなども誘致に向けて積極的にアピールしています。 国際リニアコライダーの建設費は約8千億円、経済波及効果は、4.3兆円、建設段階から運用までに至る30年間で、全国ベースで約25万人分の雇用機会が創出されるとされており、東北大震災からの復興を目指す東北、岩手、宮城にとって大きな起爆剤となります。 ◆人口の増加と第三の開国を進めることで少子高齢化や財政赤字を解消 国際リニアコライダーが誘致されると世界から科学者、技術者、関連企業そして、その家族などが移り住み、約1万人の外国人が移住する事になると言われており、岩手県南部に突如として、一つの国際都市が出現する事になるでしょう。 さらにその生活基盤を支えるために、飲食店、スーパー、衣料品店など物販店も数多く立ち並び、さらに子供達の学校なども整備されていくことと思います。その様相はまさにインターナショナルなものになるでしょう。 またこの新しい街と空港を結ぶアクセスなどの整備も考えられ、近隣の花巻空港の国際化を含めて、新たなインフラ整備が必要とされます。 ◆東日本大震災から立ち上がった姿を国際社会に示す絶好の好機 東日本大震災からの復興に全力で取り組む東北の地に、ILCが実現すれば、東北の復興の加速と東北地方全体への大きな波及効果が期待されます。また国際的な科学拠点として世界に対し日本が大きく貢献する事となります。 昨年の5月には、高い技術力と高精度の精密部品を製造する岩手県奥州市にある千田精密工業が、国際リニアコライダーの技術開発を進める高エネルギー加速器研究機構(KEK,茨木県つくば市)から、実績が認められ実験機の心臓部となる装置「電磁ホーン」2台の製造を依頼され今後の活躍の期待と参入に意欲をみせる企業が立ち上がっている状況です。 これまで基礎研究がもたらした技術は、世界の経済と文化を飛躍的に変え、国際リニアコライダーの技術も科学と産業の両方に応用を生み出すとされています。医療、生命科学から新機能の材料、部品の創出、情報、通信、計量、計測、環境、エネルギー分野まで多岐にわたると考えられています。 2020年の東京オリンピック開催と同時に地方でも国際化を目指す大チャンスです。そして、最先端科学が進む事で日本経済の復活への起爆剤になり今後、世界のリーダーとなる日本が、国際社会の平和と安全、繁栄していくためにも限りない可能性と創造性を秘めた科学技術の発展が大事です。 岩手にILCが実現したなら、つくば市にある筑波研究学園都市構想が可能になるでしょう。海外からの移住者が増加することで商業施設、公共施設、外国人学校、病院など生活空間が変わります。交通網はリニア新幹線の開通、ハブ空港の建設により国際化が加速する事でしょう。 東北に拓かれた未来構想、未来科学の実現に向け取り組んで参ります。 参考文献 ILC PROJECT 国際リニアコライダー計画 すべてを表示する