韓国経済、終わりの始まりか?サムスン工場で新型コロナ感染拡大
https://www.youtube.com/watch?v=IW7q71gy4mg
幸福実現党 釈量子
※下記は要約したものです。詳しくは上記の映像をご覧下さい。
◆新型コロナウイルスが韓国経済を直撃
中国発新型コロナウイルスの拡大に歯止めがかからず、世界経済にも大きな影響を与えています。
なかでも韓国は最も大きなダメージを受けており、2月18日には「韓国経済緊急事態宣言」を出すような状況になっています。
今回、韓国経済が大きなダメージを受けているのは、構造上の問題があるからです。
◆韓国経済の構造上の問題
一つ目の構造上の問題は、「輸出依存型経済」です。
韓国のGDPに占める輸出の割合は、43%です。韓国経済の半分くらいは輸出で成り立っているということです。
韓国は資源や部品を海外から輸入し、それを生産、輸出することで成長してきました。
輸出主導型の経済の欠点は、他国の景気に左右されやすいので、景気のブレが大きくなるということです。
二つめは、「財閥依存型経済」です。
韓国の経済を牽引しているのは10大財閥で、韓国の売上高の7割を占めているといわれています。
財閥がダメになると、韓国経済もダメになります。
三つめは、「中国依存型経済」です。
「韓国と中国の輸出入シェア」をみると、2019年は輸出の25%、輸入の21%を中国が占めています。
韓国企業のサプライチェーンが中国と密接に関係していることがわかります。
◆新型コロナウイルスがサムスンを直撃
韓国経済は、輸出トップ、財閥トップのサムスン無くして成り立ちません。実際に、サムスンだけで、昨年の韓国GDPの12.5%、韓国の法人税収の12%も生み出しています。
サムスンの2本柱は「スマホ」と「半導体」ですが、業績悪化しています。その理由は、半導体価格が下落し、半導体事業の不振が続いているからです。
幸いなことに、次世代通信網5Gが予想以上に早く普及し、高速通信を支える半導体がもっと必要になるということで、半導体業界が回復していました。
しかし、運が悪いことに新型コロナウイルスが発生し、出鼻を挫かれたわけです。
韓国の4番目の都市・大邱(テグ)でコロナウイルスの感染者が大量発生し、韓国国内で猛威を振るっています。
2月22日には、亀尾(グミ)にあるサムスンのスマホ工場で感染者が出ました。その結果、24日まで工場は一時休止になりました。
二次感染を防ぐために従業員が、2週間、自宅で隔離されています。今後、サムスンの業績悪化は避けられません。
また、大きな成長が見込まれる次世代半導体の受託生産を行う「ファウンドリー」と呼ばれる事業のトップは台湾のTSMCで、そのシェアは、約53%です。
サムスンのシェアは約18%で、サムスンは、2030年までにTSMCを抜くことを目標にしていますが、実際にはかなりの技術力の差があり容易ではありません。
サムスン電子の韓国国内の生産活動に影響が出れば、台湾のTSMCに水をあけられることになるでしょう。
◆韓国経済、終わりの始まり
新型コロナウイルスはサムスンを筆頭とする財閥企業を直撃しており、韓国経済の見通しが暗いため、自国通貨のウォンも売られています。
海外の金融機関からたくさんのお金をドル建てで借りている韓国企業は、ウォン安になると借金が増えることになります。
アジア通貨危機のように、急激なウォン安が起きると、一気に借金が増え、デフォルトになる可能性が高くなります。
文在寅政権の反日政策も、韓国経済のリスクを高めています。徴用工への賠償問題に対して、日本は輸出管理におけるホワイト国から韓国を除外しました。
その結果、最先端の半導体製造に不可欠なフッ化水素の調達にあたって、日本政府の許可が必要になっています。
また、韓国は通貨危機が起きた時にドルが必要になるため、ドルといつでも交換できる日本円を調達できる「日韓スワップ協定」の再開を本音では望んでいます。
しかし、文政権が反日姿勢を続ける限り、再開の見込みはないでしょう。文在寅政権は打つ手なしの八方塞がり状態です。
まさに「韓国経済、終わりの始まり」と言えるのではないでしょうか。
日本経済も、韓国と同じような問題を抱えています。まずは、中国依存型経済を脱するために、中国への忖度政治を終わりにしなければなりません。
さらに、ビジネスフレンドリーな減税や規制緩和を実行し、日本企業の国内回帰、親日国を取り込んだサプライチェーンの再構築を促していくことが大事だと思います。