革命前夜!?武漢の2人の英雄と怒れる民衆VS中国共産党【後編】
https://www.youtube.com/watch?v=h_EY1uR1NGY
(2月12日収録)
幸福実現党外務局長 及川幸久
※下記は要約したものです。詳しくは上記の映像をご覧下さい。
◆ソ連崩壊との類似性
中国には市民に許されているSNSがあります。この中に新たなハッシュタグが出来ました。それは「私は言論の自由が欲しい」です。
ここにものすごい数のアクセスが集まり、いわゆるトレンドワードになっているのです。当然、中国当局がすぐ検閲して削除します。
すると新たに「私は言論の自由を要求する」というハッシュタグができ、またすごい数のアクセスが集中するということが起きています。
この新型コロナウイルスの大惨事で中国民衆の心に何が起きているのでしょうか。
その象徴が「チェルノブイリ」です。
アメリカの HBOが制作し、中国で2019年に最も人気が高かった「チェルノブイリ」というドラマがあります。
このドラマでは、1986年に起きたチェルノブイリ原発事故の事態を隠蔽したソ連政府と、その被害の拡大を抑えようとして命懸けで行動した人々が描かれています。
ソ連はチェルノブイリ原発事故が起きた5年後の1991年に崩壊しました。
つまり、中国民衆の心に「チェルノブイリ原発事故」と「武漢発の新型コロナウイルス」がダブって広まっています。
◆中国の民衆の怒り
もう一つ、中国民衆の心の中でいま起きているもう一つの現象が「香港デモ」です。
香港デモでみんなが歌っていた歌があります。「レ・ミゼラブルの劇中歌」で「民衆の歌」という曲です。
この「民衆の歌」の歌詞には次のような歌詞があります。
「あなたは人々が歌っている声が聞こえますか。人々の声が聞こえますか。怒った人々の歌の歌声が聞こえますか。」
ここには「怒れる民衆」の声があります。
そして今、この言葉が中国のWeiboやWeChatで次々に拡散されています。
この歌は中国共産党政権が恐れていた曲で、中国ではこの曲はダウンロードできないようになっています。
しかし中国当局がそんな小細工をしても、中国の民衆はこの曲が香港デモの曲だということも知っていて、これがネット上で広がっています。
香港の「中国共産党政府」対「怒れる民衆」の構図は、今、新型コロナウイルスを契機に中国本土に広がっているのです。
そこで「怒れる民衆」が求めているものが「自由」です。
◆中国民主化の方程式とは
幸福実現党の大川隆法総裁が、昨年出した『自由・民主・信仰の世界』の本のなかでこう言っています。
「自由・民主・信仰こそ、未来の世界を切り開くためのキーワードである。」
シンプルに説明するとしたらこういうことです。
「自由」とは、「言論の自由」です。個人の自由の一番象徴的なものが「言論の自由」です。
「民主」は「民主主義」のことです。「参政権」「政治参加できる自由」です。
自らの国を作り変えることができる。そのために「政治に参加できる自由」、これこそ「民主主義」です。
そして、もう一つ大事な「信仰」があります。
「信仰」とは、特定の宗教の信仰が許されているかだけではありません。それによって重視されるのが「人権」です。
「人権」の土台になっているのが「信仰」です。「人間とは神仏の子」で尊い存在であると社会が認めることが重要です。
共産主義の中国は「信仰」を認めないために、「人権」もなくなってしまいます。
だからウイグル、チベット、内モンゴル、また香港で多くの人たちが酷い目にあっています。
中国は共産主義体制になって、来年2021年で100年にもなり、その中国が変わることは想像もつかないかもしれません。しかし変わる可能性は十分あるのです。
中国が変わるとしたらそれは武器ではなく、自由・民主・信仰の思想です。
こういう思想が中国の民衆の中には広まっていったら中国の未来は開けます。つまり中国の民主化です。
この自由・民主・信仰が中国民主化の方程式です。
幸福実現党は日本にも、そして中国や世界のどの国にも、この自由・民主・信仰の思想が広まっていくことを願っています。
執筆者:及川幸久