「サヨク」が知らない中国共産党の「人権侵害」
http://hrp-newsfile.jp/2018/3404/
幸福実現党 三重県本部統括支部長 HS政経塾第6期卒塾生 坂本麻貴
◆民主主義の重要性
『宇宙時代の幕開け』という演題の講演会を、大川隆法幸福実現党総裁が7月4日に行いました。その講演の中で次のように指摘しています。
『多様な考えを持つ人や多様な人種、民族が調和して暮らしていくためには「自由」「民主主義」「信仰」が大切であり、無神論の名においてウイグルやチベット、内モンゴルを占領したり一方的に滅ぼしたりするような事態は間違っている』
1950年に中国共産党はチベットを侵略しています。その後も周辺の国々を占領し、中国化をすすめています。
◆中国の「成長」と他国の「中国化」
1950年代の中国は、毛沢東による政策の失敗によって、経済は崩壊の危機にありましたが、その後の政策で急成長してきました。
同時に軍事費も右肩上がりに増額しており、過去26年間で40倍にもなっていますが、それに対して日本の成長率や防衛費はこの30年間だけをみても横ばいです。日本は2011年についに中国に追い抜かれています。
中国が経済的にも軍事的にも力を蓄え始めると、周辺の国々の侵略を実行し、中国領土を広げています。中国共産党は話し合いで条約を締結しても、ことごとく破っていきます。
例えば、1950年にチベットを侵略した際に、次のような条約を締結しました。
「チベットの現行政治制度やダライ・ラマの固有の地位及び職権にも中央は変更を加えない」
「チベット人民の宗教信仰と風俗習慣を尊重し、ラマ寺廟を保護する」
「チベットに進駐する人民解放軍は取引は公正にし、人民の針一本、糸一本といえどもとらない」
しかし、この条約はことごとく破られていきました。
その証拠に、1959年にダライ・ラマ14世がインドへ亡命しました。
また、1950年から1976年の間で17万人以上のチベット人が強制収容所で死亡しており、15万人以上が処刑されています。
その他にも拷問死や自殺、飢餓など含めて合計で120万人以上の犠牲者を出しています。
中国には「国境」という概念がありません。チベットやウイグルはあくまで「辺境の地」であり、その辺境の地を取り戻すことは中国にとっては必然なのです。
そして今度は中東からヨーロッパまでを「中国化」しようとしていることは、一帯一路計画からも読みとれます。
他国を「中国化」するために、民族意識を形成する宗教を否定します。チベットでも多くの寺院が一方的に破壊されました。
チベットでは数人で集まって話しているだけで逮捕されるのです。共産主義政権下では、言論の自由も信仰の自由もないのです。
宗教を弾圧し、民族ごと消そうとする中国が、チベットやウイグルに対して行っていることは、単なる人権侵害を通り越して、ジェノサイドだといえます。
こうした事実を知って、その上で憲法9条の改正や自国の防衛について考えるべきではないでしょうか。
◆アジアのリーダーとして必要な国力
日本は「自由」と「民主主義」によって世界をリードしていく必要があります。
そのために、憲法9条の「改正」、核装備はもちろん、持続的な国力をつけるための成長戦略が必要不可欠です。
その成長戦略とは、法人税、消費税などの減税と、リニア中央新幹線などの成長の見込みのある分野への投資です。
都市と都市をつなぐインフラを強化する事で、企業が日本の国内で活躍できる環境をつくることが、持続的な国力の増強につながります。
左派思想を掲げる人たちがやさしいのだという事は分かりますが、そのやさしさは、自立しない学生が夢や理想を語っている姿に似ています。
国が力を持つということは、他国を生かしはぐくむことや、許すことを現実に実行することができ、より多くの人を守ることができるようになるということです。
国力をつけてこそ、国際社会の中で「自立」できるのです。
皆さんのお声を伺いにまわっていますと勘違いされていることがありますが、幸福実現党は左派ではありませんが、「ウヨク」でもありません。
今後も私たちは国を愛する真の保守政党として、希望の未来へと変えてまいります。
参考書籍
・岩崎尚人(2015)『中国の経済成長と展望』
・ペマ・ギャルポ著(2018)『祖国を中国に奪われたチベット人が語る侵略に気づいていない日本人』ハート出版
【HS政経塾からのご案内】
◆7月21日(土) ペマ・ギャルポ教授によるオープンセミナーのお知らせ
https://hs-seikei.happy-science.jp/2018/5836/
このたび、当塾に国際政治学者のペマ・ギャルポ氏をお呼びし、「日本人よ、中国の属国になってもよいのか ~激変するアジア情勢と日本~」と題したオープンセミナーを開催することになりました。
演題:「日本人よ、中国の属国になってもよいのか」
講師:ペマ・ギャルポ氏(拓殖大学教授、桐蔭横浜大学大学院教授)
日時:7月21日(土)
於:ユートピア活動推進館 2F 大礼拝室
〒107-0052 東京都港区赤坂 2-10-8
受付開始 13:00~
セミナー 13:30~15:00
懇親会 15:15~16:30(※ペマ氏同席)
参加費:3000円
(懇親会別途500円)
今回の講演では、1959年に中国軍によるチベット侵略からインドに逃れ、その後、日本に留学されたペマ教授から、「国を失うとは、どういうことなのか」という重大な問題に関して、実体験を踏まえたお話を語っていただきます。
なぜ、平和国家だったチベットが侵略されたのか。
侵略でどれほどの人が犠牲になったのか。
中国による人権侵害の実態はどうなっているのか。
こうした切実な問題は、「平和国家」を謳っている日本にとっても、他人事とは思えません。
中国は現在、公表額で日本の3.7倍の軍事費(約18.4兆円)を用いてアジアで米国に対抗できる軍隊の建設を目指しているからです。
(※海外シンクタンクでは、中国の軍事費は日本の5倍近くになるとも見積もられている〔ストックホルム国際平和研究所〕)
「日本は、今のままで本当に大丈夫なのだろうか」
そんな疑問をお持ちの方に、お勧めのセミナーです。
是非ともお越しいただければ幸いに存じます。
皆様のご来場を心よりお待ちいたしております。
お問い合わせは、Tel:03-6277-6029、Mail:hs-seikei@kofuku-no-kagaku.or.jpまで