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日本を取り巻く国際情勢は激変――憲法改正で国防強化を

http://hrp-newsfile.jp/2018/3360/

HS政経塾 第6期卒塾生 野村昌央

◆時代の要請に応じて改正されてきた主要国の憲法

本日は「憲法記念日」です。71年前の1947年5月3日、日本国憲法が施行されました。

憲法記念日は、「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」日として定められています。

国の成長を考える憲法記念日だからこそ、議論の渦中にある「今の憲法を守り続けるべきなのか、それとも、憲法改正を行うべきなのか」を皆様と考える機会にさせていただければと思います。

日本の憲法は施行された71年前から全く書きかえられていません。

確かに、憲法は国の規範であることは間違いありません。ですが、国家の存続のためにその規範を改めることが必要であれば、十分に議論すべきことだと考えます。

世界の憲法は時代の要請に応じた形で改正されていることを皆さんは御存じでしょうか?

主要国を見ても、戦後、アメリカで6回、カナダで19回、フランスで27回、イタリアで16回、ドイツで59回の憲法改正が行われています。

◆北朝鮮の脅威、その先にある中国の覇権主義

実際に、日本が置かれている国際情勢は大きく変化しています。

4月27日に南北首脳会談が行われ、南北の両首脳は笑顔で握手、緊張緩和を演出し朝鮮半島の「完全な非核化」を目標とすると宣言されました。

しかし、いつまでに、どのような方法で実現するのか明確になっておらず、過去、何度も裏切られてきた北の非核化交渉の歴史を見れば、半島情勢が話し合いで解決するとは思えません。

また、5月下旬から6月には米朝首脳会談が実施されます。しかし、核ミサイルの脅威にさらされている当事者の日本が蚊帳の外にいるのが現状です。

金正恩委員長に任期はありませんが、トランプ大統領の任期は長くとも2期8年間です。

平昌オリンピックからの融和路線を東京オリンピックまで続け、トランプ大統領が支持率を落として最初の任期である4年間で退陣すれば、金正恩は、近い将来米国からの圧力をかわすことが可能になります。

さらには、北朝鮮の騒動は、中国の覇権主義の隠れ蓑となっていることを忘れてはいけません。

習近平氏は米中共同記者会見で「太平洋には中国とアメリカを受け入れる十分な空間がある」と発言しています。

中国は北朝鮮を抑える振りをしながら、その狙いは、米中で世界を二分する意図をもっています。

◆現在の国内政治は週刊誌政治

日本は間近にその危険にさらされていますが、国内政治はまともな議論もできない状況です。

森友問題・加計問題・防衛省の日報問題と、同じ問題でもう一年以上も国の命運を決める国会が振り回され続けています。

そこには大局観はなく、スキャンダルをマスコミがつついて、それに乗じた野党が積み木崩しのように安倍政権を崩そうとしています。

まるでマスコミや野党が結託して国会で政治日程に乗りつつあった憲法改正の議論をつぶそうとしているように見えます。

まさに、週刊誌で政治が動く「週刊誌政治」と言えるのではないでしょうか。

◆加憲ではなく9条の改正で国防を強化

そもそも憲法とは一体何のためにあるのでしょうか。

よく言われるのは、「権力を縛る」役割です。「国家権力の暴走を抑止し、国民の権利を守るために憲法がある」ということです。

しかし、国家から国民の安全を守る力をも縛ってしまえば、国は周辺国に翻弄され続けることとなります。それでは主権ある独立国家とは言えません。

また、「国防の強化」は、「日本国憲法の特徴のひとつである『平和主義・戦争放棄』をダメにする」という意見もあります。

日本が平和主義を謳っていても、もしも平和を脅かす相手が現れた場合には平和で居続けることはできません。国が滅びることを黙って見ているのも平和主義と言えるのでしょうか。

日本が国防のあり方を世界標準に合わせ、北朝鮮や中国に悪を犯させないようにしてこそ、本当の平和主義ではないでしょうか。

やはり、憲法において自衛権の保持を明確にするべきです。「自分の国を自分で守る」ことは主権国家として当たり前の姿なのです。

他国の脅威に国民の安全が脅かされるならば、国のリーダーは毅然とした態度で国家を守る気概を示さなくてはなりません。

憲法9条に第3項を付け加える安倍首相の加憲案は、憲法に政府解釈を書き込むだけで現状と何も変わりません。

これでは北朝鮮と中国の狙いを阻止し、平和を守り続けることはできません。

幸福実現党は、憲法9条を改正し、国民の生命・安全・財産を護るため、陸軍・海軍・空軍よりなる国防軍の組織を、明記すべきだと訴えています。

私達は今後とも一貫して国防の議論を喚起してまいります。今後とも幸福実現党へのご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

野村昌央

執筆者:野村昌央

HS政経塾6期生

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