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「トランプ革命」と日本の「新しい選択」

幸福実現党・広報スタッフ 佐々木勝浩

◆北朝鮮の核開発とミサイル発射実験は最終段階へ

2016年、北朝鮮は、水爆実験に始まり、度重なるミサイル発射実験を行いました。

核開発の開発段階は、次にように進んで行きます。

(1)ウランの核実験 → (2)プルトニウムの核実験 → (3)水爆実験 → (4)ミサイルに搭載する核弾頭の小型化

段階を重ねることに開発は困難になりますが、昨年、北朝鮮は最終段階に入ったといってよいと思います。

次に、北朝鮮のミサイル発射実験は、次のようなものです。

(1)韓国を射程に収める短距離ミサイル「スカッド」
(2)日本を射程圏に収める中距離ミサイル「ノドン」
(3)アメリカを射程に収める長距離ミサイル「テポドン2号の改良型」

核を運搬するためには、アメリカの広島への原爆投下のように飛行機で運んで落とす方法もありますが、北朝鮮はミサイルの弾頭に搭載する方法を採用しています。

ミサイル燃料も「液体燃料」から「固形燃料」が開発できると短時間で発射が出来るようになり、さらにトラックでミサイルを移動できるので、発射の兆候をつかむことが困難になっています。

そして、核開発の最終段階が、潜水艦から発射するミサイルを開発する段階です。潜水艦は海洋を移動し海中からミサイルを発射するので、迎撃することは大変困難になります。

これは北朝鮮が、核ミサイルで日本やアメリカまで狙える段階に入ったことを意味しています。

◆ついに中国の空母が西太平洋を航行

また中国は、ここ数年で、南シナ海においてベトナムやフィリピンが領有していた海域を勝手に埋め立て軍事基地化しました。

中国のように岩礁をコンクリートで固めて人工島を建設し、近海の領有を主張することは、国際海洋法違反です。

日本にとって南シナ海は、石油を運ぶための海上輸送路です。中国が南シナ海を封鎖することがあれば、日本に石油が入ってこなくなり日本の経済は大打撃を受けることになるでしょう。

また、これまでのHRPニュースファイルで中国の空母が西太平洋を航行する時が迫っていると警告してきましたが、ついに2016年末、中国空母艦隊が沖縄を越えて西太平洋を航行、その後、南シナ海に向かいました。

空母は言わば、海を移動できる攻撃能力を備えた軍事基地です。南シナ海ばかりではなく、中国は、西太平洋までを支配する計画を着々と進めています。

沖縄では、先日起きたオスプレイの「不時着」に対して、左翼団体やマスコミが沖縄県民を危険にさらしていると非難していますが、沖縄を越えて航行した中国の空母に対しては、まったく非難しません。

沖縄を守っているのは米軍であり、日本の安全保障を脅かしているのが中国の方であることを忘れてはなりません。

◆「トランプ革命」に歩調を合せ、中国包囲網を

このように日本を取り巻く世界情勢は、大変な危機を迎えています。

北朝鮮の核実験とミサイルの発射。中国は国際法を無視して南シナ海に軍事基地を建設。そして韓国においては、200万人規模の大統領退陣デモが起き、朴大統領は退陣に追い込まれようとしています。

韓国の混乱に乗じて朝鮮半島の行動に出ることも警戒しなくてはなりません。韓国に入っている北朝鮮の工作員が韓国の混乱自体を内部から起こしている可能性もあります。

その中で、11月に行なわれたアメリカ大統領選において、ドナルド・トランプ氏が大統領に当選しました。今後「トランプ革命」は、東南アジアにも大きな影響を与えることになるでしょう。

トランプ氏は、強いアメリカの復活を目指し、中国の覇権を封じ込める政策を目指しています。

トランプ氏の政策は、中国に高い関税をかけて、中国の経済力を弱め、また台湾、ロシアとも連携しながら、中国の軍事的覇権を牽制する方向に向かうでしょう。

その時に、日本も日米同盟を益々強化し、台湾やロシアとも経済関係を通じて友好な関係を築きながら、北朝鮮も含めた中国の包囲網を形成していかねばなりません。

参考
『繁栄への決断』――「トランプ革命」と日本の「新しい選択」
大川隆法著 /幸福の科学出版
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1785

佐々木 勝浩

執筆者:佐々木 勝浩

幸福実現党 広報本部スタッフ

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