富山市議会の政務活動費不正問題が問いかけるもの
幸福実現党・政務調査会チーフ 小鮒将人
◆10/30(日)富山市議補選が告示!
10/30(日)、富山市議補選が告示されました。
報道でもご存じのとおり、議員定数40人の富山市議会議員の内、12人の現職議員が政務活動費の不正による議員辞職という異例の状態となったために、補欠選挙が告示されました。
◆自民・民進で組織ぐるみの不正が発覚
一連の問題について、当初は一部の自民党議員だけにとどまるものと思われていました。
しかし地元の北日本新聞による徹底的な追及のキャンペーンが続き、9月はほぼ毎日、一面に現職議員による不正問題が掲載され、報道された議員の多くが辞職に至りました。
その中で、不正は自民党議員だけでなく民進党議員にまで及んでいることが明らかになりました。
こうした多くの現職議員による半ば組織ぐるみの不正について、共産党・社民党は報道が出始めてから一気に批判を行っていますが、今まで富山市議会に議席を持っていながらこの件を追求できていなかった事にも大きな責任があると言わざるを得ません。
さらに、「維新の会」についても、根拠地とする関西で、現職大阪市議の妻が自家用車のリース代に充てていたことが分かり、こちらも大きく取り上げられています。
上記のとおり、既成政党を中心に地方議員のモラルが大きく低下していることが表面化し、政治への不信感が高まっています。
◆なぜ、北陸で問題が起きたのか
さらに、この問題は富山市だけでなく隣接した高岡市等でも発覚しています。
北陸では、浄土真宗を信仰される方が多いのですが、この開祖でもある親鸞は「悪人こそ救われる」という、悪人正機説を唱えました。
これは、一面、自分は「悪人でも仏や神に愛されている」という救いの原理になっていますが、一方「悪い事をしても、最後は救われるのだ」という教えです。
大川隆法党総裁は、今年の3月17日に高岡市民会館で行われた講演会「夢を実現する心」でこうした点について以下のように述べました。
「阿弥陀様の慈悲がいくら深いからといって、今世においてでたらめな生き方をし、他人様に迷惑をかけ、ほかの人が後始末をしなくてはいけないような生き方をしたのでは、ちょっと考え違いがあるのではないか」(『世界を導く日本の正義』P.100より)
この点からも今回の政務活動費不正問題を放置してしまうということがあってはならないのではないでしょうか。
◆必要なのは「正しき心の探究」を行う宗教政治家の輩出
今回の不正問題の責任は、まず半ば組織的に不正を行った自民党、民進党にあることは当然ですが、そうした実態を見過ごし続けてきた共産党、社民党にも全く責任がなかったとは言えません。
残念ながら、一連の報道を通じ、富山市の有権者の多くは政治への信頼を失いかけています。
そうした意味では、今回の補選が問いかけるものは、本来の政治にあるべき善悪の基準をしっかりと打ち出している政党と政治家の登場が望まれているということではないでしょうか。
私たち幸福実現党は、こうした政治不信が高まっている時期こそ、「正しき心の探究」を通じ、徳を身につけた政治家の輩出が大切であると訴え、実現することを目指しています。
こうした新しい選択としての幸福実現党の躍進が今、望まれているのではないかと思います。
今後、全国各地の地方選においても「正しき心の探究」を目指す議員の輩出に向けて、さらに取り組みを加速化させていく所存です。
国民の皆さまのご支援を心よりお願いいたします。
執筆者:こぶな 将人