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「人生設計」を高等教育で必修に!

文/幸福実現党・富山県本部副代表 吉田かをる

 

◆「年金」をあてにしない「老後の設計」が必要

老後の資金は「年金」のみという人が多いのに驚かされます。

いろいろな理由はあるでしょうが、加えて「老後破綻」とか「下流老人」「老後難民」などという四字熟語が飛び交い、なおさらに不安をあおっています。

国民の多くは「年金は自分が積み立てた分がもらえる」と思っているようですが、そうではなく「賦課方式」となっており不公平感があり、将来の信用性がない事は否めません。

※「賦課方式」とは、現役で働いている世代が払い込んだお金を現在の高齢者に支給する仕組み

このあまり正直ではない年金制度は、一度きちんと清算しないといけません。

しかしながら現実に迫っている「老後」の生活資金をどうするか、あてにできない年金がなくてもきちんと生活できるように、自分の老後は自分でデザインする態度が必要となります。

◆人生の「三大資金」は「住宅」「教育」「老後」の順番

老後の資金にいくらかかるのか、いろいろな算出方法がありますが、平均的に一か月の生活費は夫婦で27万円です。

平均寿命から見ても妻が夫よりも長生きする傾向ですから、妻一人の生活費は19万円と算出されます。退職金や年金なども計算して、それでも足りないと予想される金額は3千万円といわれています。

どんな老後生活を希望するかで不足する金額は違ってきますが、「年金のみ」というのでは、これは厳しい現実が待っています。

実は老後の資金は人生の「三大資金」の三番目に来るもので、老後の前には「住宅」「教育」があります。

昨今の景気状況から、「住宅」と「教育」で息切れして最後の「老後」には手が回らず、やむなく「老後」は年金頼みというのが現実に多いケースです。

また、性格的に何の算段もなく「入ってきたお金はあるだけ使う」というケースも多く、貯金という習慣はないという人もかなりいます。

◆自分の「人生」をイメージしてその中で「老後の設計」を!

よく「年金っていくらぐらいもらえるの?」と聞かれます。「人によって違うけど、ご自分はどんな老後生活を送りたいのですか?」とお尋ねすると「そんなこと考えたこともない!」というのがほとんどです。

快適な老後の4つの条件のいちばん最初に「お金」があげられます。

そして「健康」「生きがい」「地域との良好な関係」と続きます。経済的な問題が解決すれば人生の悩みの8割はなくなるのですから、「人生の設計」=「お金の設計」といえます。

10年後20年後40年後の自分や家族をありありとイメージすることが肝要で、そのイメージ通りの人生が拓けてきます。

◆「人生設計」を高等教育で必修にしましょう

自分の人生で起こりうるイベントを考え、何を選択するかを決め、それにかかる費用の見積もり予算を立てることで、「自分はどんな人生を送りたいのか」を発見し実現することができます。

高校での家庭科の授業で「人生と家族」というような単元で取り上げることもありますが、必修というわけではありません。

行き当たりばったりで収入は使い果たし、老後は不自由な生活というパターンにならないように、自己責任と自助努力で人生を生き切ることが人間として当然という事をしっかりと教えなくてはなりません。

◆やるべきことは「減税」「規制緩和」「70歳定年制」で「自由からの発展」を

国民が「老後は政府が面倒見てくれ!」という思いでいると、「福祉充実」の名を借りて増税が始まり、自分の人生を自身でデザインする自由がなくなります。

ここで政府がやるべきことは、減税と徹底した規制緩和で民間の活力を強くすることです。

70歳定年制で生涯現役社会を創ることで、すべての年代が輝くことになります。セイフティネットの構築を万全にして、小さな政府をめざさなくてはなりません。

自分の老後は自分で面倒を見る!という国民一人一人の気概が、国家を間違った全体主義政策から救うことになります。幸福実現党の目指すところはここにあります。

吉田 かをる

執筆者:吉田 かをる

幸福実現党富山県参議院選挙区代表

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