このエントリーをはてなブックマークに追加

宗教的価値判断・正義の観念が入った教育の実現を!

文/幸福実現党・福岡県本部副代表 よしとみ和枝

◆武道必修化により、見直されている日本的価値観

中学校では、平成24年4月から、男女共に武道とダンスが必修となりました。

武道では、原則として、柔道、剣道、相撲から選択します。

日本武道協議会では武道を以下のように定義しています。

「武道とは、武士道の伝統に由来する我が国で体系化された、武技の修練による心技一如の運動文化で、柔道、剣道、弓道、相撲、空手道、合気道、少林寺、なぎなた、銃剣道を修練して、心技体を一体として鍛え、人格を磨き、道徳心を高め、礼節を尊重する態度を養う、国家、社会の平和と繁栄に寄与する、人間形成の道である」

しかしGHQの政策により否定され、教育の場から抹殺されたのが武道です。

この武道の「日本的な価値観」が今、見直されているのです。

そもそも日本は、2676年も続く、世界一歴史の古い、誇り高き国であり、その国体は、日本人特有の価値観で成り立ってきたのです。

その素晴らしさに、教育界も気づかざるを得なくなったようです。

◆人間形成の道に成りえない戦後の「道徳教育」

そこには、戦後の道徳教育が、人間形成の道とはなり得ていないという現実があります。

いじめや、不登校、自殺といった、子供達を苦しめ続けている問題が、一向に解決されません。

平成27年11月文科省発表の、小、中、高、及び特別支援学校における、いじめの認知件数は、18万8057件で、前年度より2254件増加しています。

その内容は、冷やかしや、からかい、悪口、おどしなどです。

また、平成26年に不登校だった児童生徒は、12万2655人と、こちらも前年よりも3300人増加し、過去最悪の数となりました。

子供達の命に係わる、いじめ、不登校問題解決の取り組みに対しては、文科省も様々の通達を出して、重点を置いた取組みをしてきましたが、子供達の数は減っているにも関わらず、問題件数は、増え続けているのです。

平成27年度もまた、学習指導要領の一部改正により、道徳を道徳科とし、「考え、議論する」道徳科への転換をうたっていますが、なんらの解決にはならないでしょう。

◆「宗教的価値判断、正義の観念入った教育」へ

日常の中で、また、道徳の授業の中で、考える際の基準となる、「何が善で、何が悪なのか」、「正義とはなにか」の定義が曖昧な教育では、子供達の道徳性が育まれることはありません。

戦前の教育のように、武士道に基づき、善悪や正義の概念をしっかりと教える教育の復活が望まれます。

幸福実現党は、いじめを防止し、教育の中に「正義」の価値観を打ち立てるため、今後も教育の改革に取り組んで参ります。

さらに、現代においては、中東と欧州の紛争や、中国の南シナ海への海洋進出、北朝鮮の核実験、ミサイル発射など複雑な世界情勢の中で、「地球的正義とは何か」との問いに対して答えを出していける、「宗教的価値判断・正義の観念が入った教育」が、これからの教育に望まれているのです。

よしとみ和枝

執筆者:よしとみ和枝

幸福実現党 福岡県本部副代表

page top