真珠湾攻撃とアメリカの歴史の見直し――アメリカ・ラジオ出演報告
文/幸福実現党・外務局長 及川幸久
◆世界に正しい歴史認識を発信
今年、幸福実現党では、大川隆法総裁自らが、いわゆる南京事件・従軍慰安婦問題、先の大戦の歴史解釈等について、常識を覆す見方を、日本語のみならず、英語書籍の発刊によって、世界発信してきました。
今回のHRPニュースファイルでは、日本からの発信の結果、アメリカ人が日本との歴史の見方を変えつつある、という内容をお伝えします。
私は党外務局長であり、国際政治コメンテーターとして、アメリカの主にラジオ番組に出演して、インタビューを受け、大川総裁の政治発信の内容に基づいて発言してきました。
昨年10月から全米のラジオ番組には約70回出演しました。
◆「日本の卑怯な真珠湾攻撃」
12月7日、日本時間の8日は、日本のハワイ真珠湾攻撃の日です。
私がかつて勤務していたニューヨーク・ウォール街の投資銀行で、毎年12月7日が近づくとアメリカ人の同僚たちの会話に真珠湾攻撃の話が出てきました。
ときには日本人の私にわざと聞こえるように、「日本っていうのは卑怯な国だよな」と言い合っていました。
アメリカの学校では、歴史の授業で必ず真珠湾攻撃を教えます。
「日本は宣戦布告をせずに、国際法違反の『奇襲攻撃』を行い、三千人のアメリカ人が亡くなった」。すると、学校では、在米の日系人、日本人の生徒たちはいじめを受け、泣きながら家に帰ることになります。
◆日本に真珠湾攻撃を仕向けたルーズベルト
戦後70年の今年12月7日、私は「真珠湾攻撃の真実」と題して10局の番組で話しました。
私が主張したのは主に2点。
まず第一に、アメリカ政府が日本に対して石油の輸出を禁止したことが、真珠湾攻撃の原因だったことです。
現在日本は中東から石油を買っていますが、当時日本は石油需要の8割をアメリカから輸入していました。
ルーズベルト米大統領は、アメリカが日本への石油禁輸をすれば、日本は戦争を始めざるを得ないことを知っていました。
いつの時代もアメリカ大統領は、戦争開始を自国民に説得することが重大事です。
戦争しないことを公約に再選したルーズベルトは、日本に最初の一発を撃たせて、それを口実に、自国民に参戦を納得させました。それが真珠湾攻撃の正体です。
第二に、防共協定を結んでいた日本を相手に戦ったアメリカの大矛盾です。
当時の国際的課題は、ソ連による共産主義の拡散を止めることでした。日本はドイツと防共協定を結び、アジアにおける共産主義の防波堤だったはずです。
にもかかわらず、ルーズベルトは日本と戦い、スターリンと手を組みました。
戦後、共産主義が世界に大展開し、多くの人々が犠牲になった歴史を考えると、アメリカは戦うべき敵を間違ったのです。問題は、アメリカはその反省をしていないことだと私は語りました。
◆ラジオ番組を通して感じたアメリカ人の反省
ラジオのトーク番組とは、単にゲストが言いたいことを言うのではなく、司会者との対話であり、その向こうにいるリスナーたちとの交流です。
「歴史の反省に基づき、日米同盟がいかに大切かを真に理解したら、74年前に真珠湾で亡くなったすべてのアメリカ人、日本人の魂に報いることになりませんか」という私の呼びかけに、「あなたに全面的に同意する」という反応を得ました。
数年前までアメリカで真珠湾攻撃の異論を言うことは、一種のタブーでした。
このようなアメリカ人の反応は、大川隆法総裁の歴史の見方を今年一年数回に渡って伝えてきたことによる一つの成果だと私は実感しました。
そんな交流をしたラジオ番組の一つ、フロリダ州オーランドのWOCA局のLarry Whitler Show
の一部を以下のYouTubeでお聞きください。
幸福実現党は、来年も世界に向けて何が正義かを発信し続けます。
執筆者:及川幸久