原爆投下に対するアメリカ人の反省――アメリカ・ラジオ出演報告【2】
文/幸福実現党・外務局長及川幸久
◆アメリカでは「原爆は多くの命を救った」と教える
アメリカ人は子供の頃から学校で、「原爆投下は日本との戦争を終わらせて、アメリカ人の兵士と日本人がこれ以上犠牲にならないようにした。原爆は多くの人の命を救ったんだ」と教えられます。
私が過去に原爆投下について議論したアメリカ人は全員、同じことを言っていました。
「原爆は多くの人の命を救った。」
先週、私は全米のラジオ12局の番組に国際政治コメンテーターとして出演し、安倍談話と原爆投下について番組で議論をしました。(安倍談話については8月20日のニュースファイル「安倍談話のアメリカでの反応」参照)
数年前までなら、原爆の話はタブー、公のラジオ番組で話せる話題ではありませんでした。
しかし、戦後70年目になって、このテーマについて日本人の見方を話してほしいという出演オファーがたくさんきたことに、私は驚きました。
アメリカ人に何か変化が起きているのです。冷静に歴史を振り返ろうとしているのがわかりました。
◆日本人は原爆投下の理由に疑問を持っている
番組の司会者は私に「戦後70年、日本人は今、原爆投下についてどういう見方をしているんですか?」と聞いてきました。
私の答えは、「日本は間違った戦争をして、多くのアジア人に苦痛を与え、パールハーバーに宣戦布告せずに卑怯な奇襲攻撃をした。原爆は日本が戦争をした結果であり、戦争したこと自体が罪。日本人はそう信じてきました。」
「しかし、70年が過ぎて、『原爆投下は戦争を終わらせるために本当に必要だったのか?』という疑問を多くの日本人が持つようになりました。なぜなら、歴史の新たな証拠が明らかになってきたからです。」
「たとえば、アイゼンハワーは、原爆投下前、『日本はすでに無条件降伏の覚悟をしている。原爆投下の必要はない」とトルーマン大統領に報告していますね。トルーマン政権はこの事実を知っていながら、別の理由で原爆を使ったのではないですか。」
私はその「別の理由」までは語りませんでした。番組司会者とその向こうにいるリスナーたちの苦しい息遣いが聞こえる感じがしたからです。
◆アメリカは必ず原爆投下を反省する
しかし、ハッキリ申し上げたのは、「20万人の民間人を殺したのは、戦争犯罪であり、国際法違反以外の何物でもない。『じゃあ、パールハーバーの襲撃はどうなんだ?』と言われるかもしれないが、日本軍は軍艦と軍事施設を攻撃したのであって、民間人を襲ってはいない」。
番組司会者が反発してくることを想定していましたが、短い反応から、これは彼らが初めて教えられる話だとわかりました。
「戦後70年の今こそ、お互いに感情的な議論はやめて、歴史の事実を冷静に見つめませんか。」「お互いを批判しあうためではない。日米が二度と同じ歴史を繰り返さないためだ。」
すると、ある番組司会者が、「私は心からあなたの意見に賛同する。」
その瞬間、アメリカ人は罪を反省していると感じました。
「私の政党、幸福実現党は日本で『原爆投下は人類への罪か?』という書籍を発刊しています。実は、この本の英語版をアメリカで出しました。この番組をお聞きのみなさん、是非読んでほしい。」
司会者は、この本の紹介を繰り返して、リスナーに読むように呼びかけていました。
私は、今回のラジオ出演を通して、ある確信を得ました。「アメリカが原爆投下を反省する時が必ずくる」ということです。
参考
『原爆投下は人類への罪か?――公開霊言トルーマン&F・ルーズベルトの新証言』
大川隆法著/幸福の科学出版
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=969
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終戦間際の戦意なき日本に、
なぜアメリカは2発の原爆を投下したのか!?
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(英語版、ネットCM)
WasDroppingtheAtomicBombsaCrimeAgainstHumanity?;InsightsfromHarryS.TrumanandFranklinD.Roosevelt,RyuhoOkawahttp://spiritualinterview.com/book/was-dropping-the-atomic-bombs-a-crime-against-humanity/
執筆者:及川幸久