中国の沖縄侵略を手引きする「龍柱」建設計画
文/幸福実現党・政務調査会 佐々木勝浩
はじめに5月15日は、「沖縄県祖国復帰の日」、沖縄戦の英霊と祖国復帰に力を尽くされた方々に深く感謝申し上げます!
◆那覇市の「龍柱」建設計画
那覇市には、2014年度に沖縄の海の玄関口にあたる若狭に15メートルの「龍柱」のモニュメントの建設計画がありました。
「龍柱」建設計画は、現在の翁長雄志沖縄県知事が那覇市長時代に「沖縄振興特別推進交付金(一括交付金)」を活用して決めたものです。
ところが、3月末までに完成の見通しが立たなくなり一括交付金の今年度への繰り越しが認められず、建設が中断していました。
事前に「龍柱」建設の説明は地元にされておりません。一括交付金を地元業のために使うならともかく、なぜ日本国民の血税を中国の業者のために使うのかという疑問の声もあります。
http://hrp-newsfile.jp/2015/2213/
すでに中国に発注した龍柱本体は分割制作され、沖縄の若狭に運び込まれており組み立てるだけになっています。
※先月4月に撮った「龍注」の写真 (佐々木「フェイスブック」より)
https://www.facebook.com/katsuhiro.sasaki.71
◆那覇市が事業費単独負担で「龍柱」建設再開へ
そこで那覇市議会は5月8日、不足している事業費約1億296万円の補正予算案を賛成多数で可決しました。
そもそも沖縄のシンボルは、「シーサー」であり、「龍」は中国のシンボルです。沖縄に「龍柱」が建つことは、沖縄は中国の属領であることを認めるようなものです。
翁長氏は、福建省福州市の名誉市民にもなっています。先日の菅官房長官との会談で「米軍の辺野古移設はさせない」と言った直後には「北京詣で」に出かけたように中国と深い関係を持っています。
人民解放軍の複数の将官は、「もともと、琉球(=沖縄)は中国のもの」と主張しています。中国はすでに「琉球共和国憲法」「琉球国旗」までつくり、中国の反日デモでは「琉球返還」というスローガンが掲げられています。
参考:人民日報、琉球の領有権を主張 「独立国家を日本が併合」と批判(夕刊フジ2013.5.9)
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130509/frn1305091148001-n1.htm
中国がチベットを侵略する際に、その手始めに言ったことは、「チベットは中国のもの」ということです。
このように中国は、侵略を正当化する環境づくりをするため、相手国に対して「思想による侵略」から始めます。
「龍注」が沖縄に建つことで沖縄県民を含めた日本国民が、「沖縄は中国だった」という認識を持つようになれば、中国にとって「沖縄属国化」の最初の工作が成功します。
すでに「中国による沖縄侵略は始まっている」のです。
沖縄を中国から守るためには、沖縄県民も日本国民も「沖縄は日本である!」という強い認識を持つことが大切です。
◆沖縄は昔から日本であったことの根拠
そこで「沖縄は昔から日本であったことの3つの根拠」を述べておきましょう。
(1) 「歴史的」にみても沖縄は日本――古事記の時代から沖縄は日本
古事記の時代は、九州が日本の中心であり沖縄には普天満宮(ふてんまぐう)など、天照大御神を祀った神社が幾つかあります。
また琉球王国が編纂した歴史書には「琉球王国の最初は、源為朝の子が開いた」と書かれてあり、琉球王国のルーツは日本にあることは明白です。ちなみに源為朝は源頼朝のおじさんに当たります。
さらにおもしろいのは「琉球王家」の家紋は「宇佐八幡宮」の「神紋」と同じです。
(2)「人類学的」にもみても沖縄の人々の頭蓋骨は日本と同じグループ
近世の沖縄の方々の頭蓋骨を調べると、渡来系弥生人、あるいは現代日本人、江戸とか鎌倉とか弥生とか、いろいろな日本の歴史時代の頭蓋骨と同じグループに属しています。
また沖縄から出土する土器は日本の縄文文化と同じです。縄文土器は他の国にはない独特の形がありますが、その形を表現するには、「同じ言語」を使っていなければ継承できません。
ですから縄文時代から沖縄は日本です。
(3)「言語学的」にも、沖縄は日本
沖縄の言葉は「日本語の方言の一種」であり、中国がルーツではありません。今の日本と沖縄の言葉を調べてみると、音韻、文法、語彙等がまったく同一言語から発生しています。
日本の母音は「あ・い・う・え・お」ですが、沖縄の母音は「あ・い・う」の3つです。「え」と「お」がありません。
もとものは沖縄にも母音は5つあったのですが、時代を経て「e」は「i」になり、「o」が「u」に変化したのです。
以上、「歴史」「人類学」「言語」の3つの側面から沖縄は、縄文時代の古くから日本であるという証明をしました。
以上を根拠に中国に対しては、「昔から沖縄は日本である!」とはっきり主張することです。それが沖縄を守ることにも繋がります。
参考:「迫りくる!中国の侵略から沖縄を守れ!」幸福実現党出版局
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=751