日本に誇りを取り戻し、国防強化の国の予算執行を!
文/幸福実現党・群馬県本部副代表 安永 陽(やすなが あきら)
平成27年度の予算案が4月9日成立しました。
年度内成立は予算案外の政治と金の問題(下村大臣等の後援会と政治資金、補助金問題など)で野党の攻勢にあい大幅に遅れました。
一般会計で史上初めて96兆円という莫大な予算です。バラマキにつながる予算の執行には慎重でありたいものです。
◆中韓反日プロパガンダを放置すべきではない
今回の予算では、わが国の国会議員は国難に鈍感で防衛予算は微増したのみです。
中国は、国防費を毎年2桁の伸び率を維持、南シナ海では、軍事的力を誇示してフィリピンやベトナムと領有権争いを繰り返してきました。
中国は、我が国の尖閣諸島でも、海保の警告にもかかわらず領海で度重なる侵犯をし続けています。北朝鮮は拉致被害者など実態調査を放置し、ミサイル発射を繰り返しています。
我が国はこれまでの弱腰外交を止め、毅然として対抗処置を行うべきです。
こうした国難迫る時に日米同盟強化、集団的自衛権の法制化などの整備も急がなければなりません。
◆安部総理談話は、過去の自虐的な「河野・村山談話」に捉われてはならない
歴史観においては、中国がありもしない南京30万人大虐殺を国際社会に喧伝しています。韓国も軍強制連行による慰安婦などデマ宣伝を繰り返しています。
日本の戦後70年という節目の年に、安部総理の談話は史実に基づいて出すべきで、河野元官房長官談話は継承すべきではありません。
世界が固唾を呑みながら日本外交・防衛の「積極的平和主義」の建て直しが求められるなかでの予算です。
大きな政府、バラマキ型の予算には賛同できませんが、「積極的平和主義」の外交・防衛予算に関し自主防衛の観点から防衛産業の育成、防衛技術力の向上を図ってもらいたいものです。
◆平成27年度、防衛省予算
一部引用しますが、「平成27年度航空自衛隊予算の概要(案)」には、以下のように示されています。
平成27年度航空自衛隊予算の概要(案)
http://www.mod.go.jp/asdf/news/release/2014/jasdf_budget_draft.pdf
1 「平成26年度以降に係わる防衛計画の大綱」(平成25年12月17日閣議決定)及び「中期防衛力整備計画(平成26年度~平成30年度)」(平成25年12月17日閣議決定)に基づき、新たに導入することとされた装備品の取得も含め、統合機動防衛力の構築に向け、引き続き防衛力整備を着実に実施。
2 各種事態における実効的な抑止及び対処並びにアジア太平洋地域の安定化及びグローバルな安全保障環境の改善といった防衛力の役割にシームレスかつ機動的に対応し得るよう、統合機能の更なる充実に留意しつつ、特に、警戒監視能力、情報機能、輸送能力及び指揮統制・情報通信能力のほか、島嶼部に対する攻撃への対応、弾道ミサイル攻撃への対応、宇宙空間及びサイバー空間における対応、大規模災害等への対応並びに国際平和協力活動等への対応を重視し、防衛力を整備。
3 格段に厳しさを増す財政事情を勘案し、我が国の他の諸施策との調和を図りつつ、一層の効率化・合理化を徹底。
こうした航空自衛隊の装備を充実させるために、本当に国防費は足りているのか、疑問に思うところがないわけではありません。
◆自分の国は自分で守る防衛予算の執行を
幸福実現党は選挙のたびに他党が防衛問題をタブー視する中で、「自分の国は自分で守ろう!」と訴え続けてきました。
先が読める政党だからこそ抑止力を高め、国民の生命と財産を守るにふさわしい防衛予算にすべきと訴えて参りました。
戦後は、愛国心・道徳心・宗教心を奪う戦勝国の押し付け、左翼陣営等による改ざんされた歪曲された歴史でした。
我が党は、国民の生命と財産を守る隙間のない防衛省予算の考え方を理解し、日米同盟を重視、小さな政府を目指し安心して子供を育てられる国の予算執行を望みます。