日本統治時代の功績を知れば、正しい歴史が見えてくる
文/幸福実現党・兵庫県本部副代表 みなと 侑子
◆天皇皇后両陛下、ペリリュー島にご訪問
天皇皇后両陛下は、本日からパラオ共和国に1泊2日でご訪問されます。
ペリリュー島では、日本政府が建てた「西太平洋戦没者の碑」と、米陸軍の慰霊碑にそれぞれ献花されるご予定があり、先の大戦で散っていった兵士たちの魂の慰霊を行われます。
両陛下のご訪問に先立ち、幸福実現党党首 釈量子もペリリュー島を訪問いたしました。
戦車がそのまま放置されており、砲弾の跡がまだ残っている現地を見、現地の方の声を聞いた釈党首。「先の大戦で亡くなられた日本兵は、無駄死ではなかった」と確信できる内容になっています。
THE FACT 天皇陛下のパラオ慰霊に寄せて 大東亜戦争「ペリリューの戦い」を知る
http://thefact.jp/2015/349/
◆ひどかった白人統治時代
1919年、パラオは国際連盟の委託によりドイツの植民地から日本の委任統治領となりました。
日本の委任統治前、パラオ諸島はスペイン、次いでドイツの植民地でありました。
1885年から1899年までの14年間のスペイン統治の時代、パラオの先住民の人口は、元の1割に減ってしまいました。短い期間に、先住民の9割の命が奪われたのです。
植民地政策がどのようなものであったか、想像に難くありません。
スペインはもちろんドイツ時代においても、植民地からは搾取を行うのみで、教育やインフラ整備、産業育成などは行いませんでした。
◆能力が花開いた日本統治時代
しかし日本は違いました。
パラオに南洋庁を設置し、学校・病院・道路・橋の建設などのインフラ整備、稲作・野菜・果実の栽培を教えました。
すべてのパラオ住民に、無料で数種類の予防接種も受けさせました。
また教育にも大変力を入れました。
パラオの人々は優秀だったようで、教育を行った結果、小学校1年生で九九の暗誦ができたそうです。
また、日本が統治した国々の代表を集めての算数の学力大会を行ったときには、パラオの小学生が優勝したのです。日本人の教育熱心さに驚かされます。
当時、パラオには書くための文字がありませんでした。そのため、小学校では日本語で教育を行いました。
先ほど紹介しました映像の中で、インタビューに答えてくださる90代のお二人がたいへん流暢な日本語を話されております。その理由は、彼らが小学生時代に学んだパラオの教科書にあるようです。
パラオ南洋庁の国語教科書編集書記を務めたのは、文学者である中島敦氏でした。
東京帝国大学国文科を卒業し、数多い文学作品を残した中島氏が教科書作りに関わったことで、パラオの方々は美しい日本語を知ることができたのではないでしょうか。
日本はパラオにも優秀な人材を送り込み、その発展を助けました。
◆日本人こそが自国の歴史を正しく学ばなければならない
パラオ統治は、台湾・朝鮮の統治を倣って行われました。両国に対して日本が残した遺産は、精神的・物理的に書ききれないほどの多さです。
しかし、韓国だけでなく、台湾においてもその事実は国民に十分には知らされていません。そして日本人自身が事実を知らず、自国を恥じてきた状態でした。
しかし、時は流れ、真実は明らかとなりつつあります。
このたびの両陛下のパラオご訪問をきっかけに、両国の友好はもちろんのこと、正しい歴史と日本の功績を私たちも学ばせていただきたいと思います。