国民無視の茶番劇政局――日本の真実の使命に目覚めたとき、停滞は許されない!
6月21日通常国会会期末を控え、6月4日野田第2次改造内閣が発足しました。民間から初めての防衛大臣が起用されたのを目玉に5閣僚が交代しました。(6/4 産経⇒http://goo.gl/b6SC2)
4月に参議院で問責決議を受けた田中防衛相、前田国交相もようやく退任となりました。また、今後問責の可能性のある小川法務相、鹿野農水相等の問題大臣も交代となりました。
6月3日には、先週に引き続き、小沢氏と野田首相の会談が行われましたが、再び議論は平行線をたどり、小沢氏が税と社会保障の一体改革に理解を示すことはなく、法案提出の際は、反対することを会談後の記者団に伝えました。
一方、野田首相は今の国会での消費税増税関連法案の成立に向けて、自民党との修正協議に入りたいという考えを小沢氏に伝えました。(6/3 NHK「首相と小沢氏会談 再び平行線に」⇒http://goo.gl/5Y7lR)
ここから、野田首相は問題閣僚の交代や「小沢氏との決別も辞さず」という覚悟を示し、自民党との修正協議を進めていきたいという魂胆が見えてきます。
首相にとって絶対に譲れない一線とは、消費税増税関連法案の今国会会期末(21日)までの衆院通過です。外交日程などを考慮すれば、15日がタイムリミットとなり、それまでに自民党との修正協議を調えておく必要があります。(6/4 産経「『小沢切り』首相決断」⇒http://goo.gl/UP2P6)
消費税増税については、基本的には自民党も同じ増税路線であり、谷垣総裁はデフレ下の増税についての是非について考えを表明することは一切ありませんでした。
谷垣氏は、もっぱら民主党内の手続き論の不備を批難するのみで、国難をもたらした民主党に対する毅然たる批判は全く見られません。
もし、自民党に微塵でも「保守としての矜持」が残っているならば、国難をもたらし続けている民主党政権に対し、公憤を以て舌鋒火を噴いたでありましょうが、谷垣氏からは、そのような言葉は一切聞かれませんでした。
自民党は次期政権を取るつもりでおり、そのために、国民から批判が強い消費税増税や原発再稼働などの「厄介な仕事」は「民主党政権の間にやらせてしまおう」という魂胆があります。
谷垣氏や自民党議員達は皆、「野党として対立姿勢を示しつつ、最後は落とし所を探ろう」という矮小な精神しか持ち合わせていません。
どうしてこのような与野党の政治家達の下で、国力向上の気運が高まることがあるでしょうか?
折しも6月4日、東証株価指数(TOPIX)がバブル崩壊後の安値を更新し、日経平均株価も今年最安値を下回りました。(6/4 日経⇒http://goo.gl/lgpwz)
唐突に響くかもしれませんが、長引くデフレ不況、株価の低迷は、日本人の魂に巣食う「自虐史観」にも原因があります。また、最近では「下り坂をゆっくり歩もう」という「下山の思想」さえ流行しています。
今、日本に必要とされているものは、占領政策によって骨抜きにされた「日本の精神的支柱」の再建です。幸福実現党の立党の目的は、まさにクラゲのように漂う日本に精神の柱を打ち立てることにあります。
それは、日本の平和と繁栄を実現するのみならず、日本が「世界のリーダー」となって、世界の戦争や宗教対立、貧困、飢餓、政治的弾圧、人口増加問題等を解決していかんとする不退転の決意であります。
日本が世界のリーダーとしての使命に目覚めたとき、日本は停滞していることは許されないのです。下り坂は楽ですが、地獄への道に通じます。「下山の思想」は「堕落の思想」に他なりません。
ただひたすら、神仏の理想の高みに向かって「上り坂」を登っていく中に、人間の幸福や魂の進歩というものはあるのです。
民主党、自民党のリーダーからは、国民を鼓舞する言葉は一切聞かれません。「次期首相」として人気の高い橋下徹・大阪市長も人気取り政策ばかりで、橋下氏の言動からは一向に国家の気概や国家ビジョンは見えて来ません。 (参照:6月4日緊急発刊『徹底霊査 橋下徹は宰相の器か』(大川隆法著、幸福実現党発行)⇒http://goo.gl/AKMES)
幸福実現党は理想を把持し、たとえ国防強化や原発再稼働等の人気が取れない政策であっても、一貫してブレることなく、「正論」を貫いてまいりました。
現在、全国で大ヒット中の映画『ファイナル・ジャッジメント』(⇒http://www.fj2012.com/)で、主人公、未来維新党党首・鷲尾正悟が、命を賭して、日本や世界を救う理想の政治家の姿が描かれており、多くの観客の感動の涙を誘っています。
今、必要なものは高邁な気概であり、理想です。世界を平和で繁栄した未来社会へと導くために、日本は、もっともっと国力を高め、影響力を増していく必要があります。
日本はこのまま「下り坂」を下っていくのか、それとも使命に目覚め、「世界のリーダー」として立ち上がるのか。「ファイナル・ジャッジメント」の時は今です!
(文責・加納有輝彦)