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北朝鮮の暴発の可能性が近い!?

石川県の能登半島沖で小型漁船に乗っていた脱北者の男女9人が13日、海上保安庁に発見されました。

船は木造の小さなもので、幼児を含む子供3人が乗っており、まさに命からがらの脱出劇です。

北朝鮮国内は今、極めて深刻な食糧不足の状態にあり、軍部まで飢餓が蔓延していると言われています。

13日付の産経新聞の記事「脱北者9人、保護 食糧難、軍人にも餓死者」には次のように掲載されています。

「北朝鮮は、故金日成主席の生誕100年に当たる来年を『強盛大国の門を開く』年と位置付け、国内経済引き締めのため、闇市場の取り締まりも強化されている。 (救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク(RENK)代表の)李教授は『闇市場で自活していた人々も希望が持てなくなった』と説明する。 一方で、RENKによると、肥料が枯渇するほどの食料難が続き、これまで配給に頼っていた公務員や軍需工場の従業員の家族にしわ寄せがきている。優先的に食料が回されてきた軍人の中でも、ここ1年で餓死者が確認されたという」

そうした中、金正日総書記は8月、ロシアを訪問してメドベージェフ大統領と会談し、北朝鮮がロシアと初の合同軍事演習を行うことで合意。年内か来年にも実施することが明らかになりました。

北朝鮮軍が他国軍と合同演習を行うのは極めて異例なことで、「朝鮮半島有事に向けて結束する日米韓を牽制(けんせい)する狙い」(13日付朝日)があるといわれます。

北朝鮮は一体、何をしようとしているのでしょうか?

『Newsweek』誌は昨年、北朝鮮が南進して、ソウルを占領する計画を立てていると報じました(2010.6.2号)。

「韓国高官の発言として伝えたところでは、北朝鮮は戦争勃発の事態に際して、韓国全土を1週間以内に占領するという従来の作戦計画を破棄したらしい。中央日報によると、代わりに北朝鮮が立てた計画はこうだ。 北朝鮮軍は軍事境界線から南下して速やかに韓国の首都ソウルとその周辺を制圧する。さらに南進するか、直ちに停戦交渉に入るかは、状況次第で決めればいい。人口が多く縫済活動の中心地でもある首都ソウルを人質に取っている限り、北朝鮮は韓国(と同盟国のアメリカ)に対して有利な立場で交渉に臨める。」

さらに「脱北者らの情報によれぱ、北朝鮮は『人間魚雷』で自爆攻撃に出る兵士も訓練しているらしい。第二次大戦中の日本軍と同じだ」とも書いています。

今回の漁船での脱北劇は、北朝鮮の圧政が限界まで達しており、同時に独裁体制の崩壊を食い止めるために、破れかぶれの暴発寸前にあることのサインとも考えられます。

日本では民主党政権下で政権や方針がコロコロ変わり、外交が「脳死状態」に陥っており、米韓と共同した北朝鮮対策が全くもって進んでいません。

北朝鮮の暴走を食い止めるべく米韓と協力し、早急に国防体制の整備を進めていくべきです。

(文責・矢内筆勝)

やない 筆勝

執筆者:やない 筆勝

幸福実現党総務会長兼出版局長

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