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リビア「恐怖の圧政」からの解放

リビアの反体制派が27日、首都・トリポリ市内を制圧し、カダフィ政権が事実上崩壊しました。

アラブ連盟は27日、カイロの外相会合で、カダフィ派に代わって反体制派が出席することを承認し、リビアの国旗も反体制派の三色旗に変えられました。

カダフィ政権の崩壊を受け、国民が「恐怖の圧政」について証言し始めました。

反体制派組織のメンバーで、3年前からデモを組織した弁護士は、「理由なき逮捕」を7回も経験したといいます。

刑務所では、傷口を殴られ、電気ショックで痛めつけるなどの拷問が、収監された反体制派の面前で、恐怖心を植え付けるべく行われるそうです。

カダフィ政権崩壊後、刑務所を含む複数の収容施設で埋葬された多数の遺体がみつかったようですが、反体制派は過去数カ月だけで5万人以上が行方不明になっています。

人間を人間と見做さない圧政の実状が、世界中に明るみになりました。

独裁政権下での圧政は、言論も人権も蹂躙されるのがよく分かりました。

そして、リビアで語られた恐怖の圧政は、中国共産党の弾圧と重なります。

中国経済も、全国民のわずか0.4%が国民所得の70%を占有する、異常な富の偏在と格差を生み出しています。こうした状況への不満も頻発するデモの原因となっています。

とりわけ、中国で「恐怖の圧政」といえば、異民族への弾圧です。内モンゴル、チベット、ウイグルに対し、現在も「民族浄化策」が進んでいます。

言葉に表せないおぞましい人権弾圧が少しずつ明らかになってきました。

↓参考:《幸福実現TV》第24回放送 「ウイグル虐殺の真実と日本」

中東で起こっている“ジャスミン革命”は、一党独裁、言論弾圧、自由の抑制に対する抵抗運動ですが、ネットなどの通信革命もあり、一気に広がりました。

世界は一党独裁体制に代わる、民主的な体制を受け入れていく方向に動いているのです。これは決して中国も例外ではないでしょう。

(文責・竜の口法子)

竜の口 法子

執筆者:竜の口 法子

女性局長

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