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ツイッターで世論を変える?!デジタル化で広がる新たな広報戦略

http://hrp-newsfile.jp/2017/3100/

HS政経塾2期卒塾生服部まさみ

◆アメリカ大使館も踊った!「恋ダンス」が爆発的話題に

昨年、TBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(通称:逃げ恥)で爆発的人気となった「恋ダンス」。

全国の老若男女がこの「恋ダンス」を踊り、インターネット上に動画をアップすることが流行りました。

ちょうどドラマが最終回を迎えるころ、アメリカ大使館のケネディ元大使やスッタフたちが踊っている動画がYoutubeにアップされ、700万回以上再生されるという爆発的なヒットを生み出し、話題になりました。

アメリカ大使館の広報は、この爆発的なヒットを「ただのブーム」、「流行にのっただけ」とするのではなく、真面目に、専門的に分析しています。

その視点が非常に参考になるので、ご紹介させて頂きます。

◆テレビ×SNS=大きな反響!

アメリカ大使館が動画をyoutubeにアップしただけではそれほど大きな反響はなかったようですが、ニュース番組で「アメリカ大使館も踊った!」と取り上げられ、そこからフェイスブックやツイッタ―などで拡散され、一気に大きな話題になりました。

大きな反響が出るためには、テレビで取り上げられただけでは、若者の間で話題にならず、反対に、ツイッタ―などインターネット上で話題になっただけでは、世間に知られることはありません。

特に、日本では、テレビの影響力が大きいので、テレビとSNS(フェイスブックやツイッターなど)の両方で取り上げられることで大きな反響が出てきます。

◆ツイッターから生まれるトレンド

最近は、テレビや新聞で話題になることより、ツイッタ―などインターネット上で話題になったものをテレビや新聞などが取り上げ、ひとつのトレンドを作っていくというケースが増えてきているといいます。

それでは、具体的にどのようなプロセスでトレンドが生まれるのでしょうか。

若者の意見をもとに商品開発を行い、様々なヒット商品を生み出しているマーケティング会社の調査によると、以下のプロセスでトレンドが生まれるといいます。

(1)ツイッタラーがコンテンツに目をつける

「ツイッタラー」という3万人以上のフォロワーを持っている人たちがいます。このツイッタラーたちは、おもしろい内容(コンテンツ)を見つけることが仕事なので、常におもしろいコンテンツを探しています。

(2)ツイッタラーが拡散する

このツイッタラーたちに目をつけられると、拡散(RT)が始まります。

(3)一般のアカウント上でツイッタ―がまわり出す。

そして、拡散されたものが一般のアカウント上でもまわり始め、多くの人が拡散し始めます。

(4)ニュースやテレビで取り上げられる

ニュースやテレビでも取り上げられ、ツイッタ―を知らない世代にも広まり、トレンドになり、世論が形成されていきます。

◆ツイッタ―がもつ影響力

ツイッタ―は日本語との相性が良く、特に、日本においては、ツイッタ―が持つ影響力が大きいと言われています。

それぞれの国よって影響力をもつ媒体が違うようで、アメリカの場合、若者の間では「スナップチャット」という媒体が主流で、「フェイスブック」は35歳以上の年齢層で、年配の方がお孫さんの写真を見せ合って交流するツールとして人気があります。

また、「ツイッタ―」は少し、ブームが去っていましたが、トランプ大統領が使ったことで、再び、注目されています。このように世代によっても違いがあります。

「PPAP」という世界中で話題になった動画がありましたが、これもYoutubeの動画を日本のツイッタラーたちが拡散し始め、ジャスティン・ビーバーという歌手がこの動画を見つけて、話題にしたところ、世界中に広がりました。

一方で、世界では話題になっても、日本では全く知られていないケースもあります。

「ソルト・ベイ」という1か月で950万回も見られて海外ですごく流行った動画がありますが、これはインスタグラムという媒体から拡散され、日本では、ツイッタ―に乗らなかったので、ほとんど知られていません。

このように日本ではツイッタ―の要素が足りないと影響力が出ないといわれています。

◆爆発的な話題になる動画の共通点

話題になる動画にはいくつかの共通点があるようです。

爆発的に話題になる動画の3大要素として次のように考えられています。

(1)ギャップ要素:真面目な人がふざける。ふざけている人が真面目にしているなど内容のギャップがあるもの。

(2)リズム(音)要素:トレンドの曲や頭に残る曲を使っている。

(3)動き(ダンス)要素:インパクトがあったり、真似しやすい動きがあるもの。

この3大要素が含まれているものは、爆発的な話題を生みやすいと言われています。前述したアメリカ大使館の恋ダンスビデオもこの3大要素を含んでいます。

一つ目のギャップ要素では、大使など真面目なイメージのある人たちが、学生や若者が面白がってやる「踊ってみた」をやっている点や、雪の中や大使館の中など、ロケーションが新鮮で斬新であること。

二つ目のリズム要素は、話題のドラマ、流行の曲を使っていること。

三つ目のダンス要素も、いろんな人が真似して踊っている、流行りの「恋ダンス」をしていることなどです。

◆広報外交の重要性

以上のように、インターネットの新しい媒体を使いながら話題性をもって世論をつくりあげていく事例を紹介してきました。

なぜ、このような事例にアメリカ大使館は注目するのでしょうか。

外交戦略のひとつに、「パブリック・ディプロマシー」があります。

「広報外交」、「広報文化外交」と言われていますが、伝統的な「政府対政府」が行う外交とは異なり、広報や文化交流を通じて、国際社会の中で自国の存在感やイメージを高め、相手国の国民や世論に直接働きかける外交のことです。

インターネットなど情報化社会が進んだ現代では、個人が様々な情報を受け取り、発信できる時代になりました。

そのため、政府を相手に政治家や外交官が交渉を行う外交だけでは十分ではなく、国民や世論に働きかける「パブリック・ディプロマシー」がますます重要になってきています。

トランプ大統領を見てもわかるように、外交官やメディアを使わず、大統領自らがツイッタ―で、世界中に直接メッセージを発信しています。

アメリカは特にこの広報外交に力を入れている国ですが、今までは「アメリカの価値観を押し付ける」というイメージが定着していました。

しかし、恋ダンスの動画に見られるように、日本で流行っているもの、日本人が好きなもの、日本の文化的要素に合わせながら、アメリカらしいメッセージを含んでいる点など、相手の文化を尊重しながら友情をはぐくもうとする姿勢が新しく、参考になる点です。

また、動画や音楽など非言語の要素を活用したコンテンツは言葉が通じない相手や、政治に興味がない人にもアプローチできるという点で大きなポテンシャルがあり、様々な垣根を越えてリーチできるツールとして注目されています。

インターネットの媒体を上手に使いながら、私たち一人一人が日本の素晴らしさを世界にアピールしていくチャンスでもあります。

幸福実現党は正しい方向に国論を引っ張りながら、積極的な外交を展開して参ります。

服部 まさみ

執筆者:服部 まさみ

HS政経塾2期卒塾生

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