マスコミ権力による「言論圧殺」
文/幸福実現党岐阜県本部政調会長 加納有輝彦
◆NHK籾井勝人会長の就任記者会見騒動
NHK籾井勝人会長の就任記者会見での従軍慰安婦等に関する発言がメディアの批判を浴び、会長自身が国会に参考人として出席し謝罪をする事態に至り、大きなニュースとなりました。
この件に関しては先週1/30付けのHRPニュースファイル『NHK籾井新会長の発言は問題なのか?―果たすべきマスコミの役割とは』(吉井としみつ氏)で論点整理がなされています。
ちょうど新任国務大臣が就任会見で必ず「靖国神社に参拝しますか?」という質問が記者から機械的になされるように、籾井会長の就任記者会見でも同じような質問(従軍慰安婦問題、靖国問題等)が執拗になされました。
当初、籾井会長は「コメントを差し控えたい」というスタンスで対応していたのですが、記者から質問が繰り返され、「会長の職はさておき」と個人的見解と暗に断ったうえで持論を展開しました。
発言を振り返ってみると、例えば靖国問題に関しては、次のように述べています。
「昔の人は戦争に行く時にどうやって心を慰めたかというと、死んで靖国に帰るといって皆送り出したわけですよ。今の人にそういうこといっても分からないと思いますけど、やっぱり家族を亡くした方は皆そういうんですよ。なぜ、違うところ、例えば千鳥ヶ淵じゃだめなんだと。兄は靖国に戻ると言って戦争に行ったんだと。だから靖国に兄はいるんだと。そういう人たちが大勢いるわけです。今問題になっているのは戦犯の問題だけですよね。違います?」
従軍慰安婦問題については、次のように述べました。
「戦争地域ではどこの国にもあったこと。今韓国がやってることで一番不満なのは、ここまでいうのは会長としては言い過ぎですから、会長の職はさておき、さておきですよ、これ忘れないでくださいね、韓国が日本だけが強制連行したみたいなこと言ってるから話がややこしいんですよ。ね、だからお金よこせって言ってるわけですよ。補償しろと言ってるわけですよ。しかし、そういうことは全て日韓条約で全部解決してるわけですよ。国際的には、ね、解決してるんですよ。それをなぜ蒸し返されるんですかと、おかしいでしょと思いますよ、僕は。」
表現に細かい齟齬はあるものの、ごくごく常識的に考えて正しい見解を表明されていると考えます。
しかし、これらの発言は、会長が個人的見解と念を押したことは通用せず、会長の発言として批判の対象となりました。
NHK経営委員会が定める会長の選任条件に「政治的中立」があり、籾井会長の発言が外交問題に発展し、中立性が揺らいるというのが主な批判の内容です。NHK関係者は、安倍政権でなければ即辞任だったろうと言っています。
◆国会で謝罪させられた籾井会長
籾井会長は、31日、衆院予算委員会に参考人として出席し、就任会見で従軍慰安婦を「どこの国にもあった」とした自らの発言について「皆さんに誤解とご迷惑をおかけし、申し訳なく思う」と陳謝しました。(中日2/1)
もし、籾井会長が、「従軍慰安婦は存在した。日本軍は従軍慰安婦を性奴隷として強制連行した。日本は韓国に謝罪し、補償すべきだ。」と発言したらいかなる事態となったでありましょう。
果たして、わが国の英霊の名誉を傷つけたとして会長を国会に参考人として呼びつけ、陳謝させたでありましょうか。
その可能性はほとんどゼロでありましょう。
◆言論統制社会ニッポン
現代日本は、日本人の名誉、誇りを守ろうとする発言は許されず、公職にある者が一たび本音を漏らせば、大マスコミにより袋叩きにされるのであります。
つまり、「日本悪しかれ・自虐史観」を社是とする大マスコミの意にそぐわない意見は、国会を使ってでも言論封殺するのだという体制の決意が、今回の籾井会長の一連の騒動を通じて、改めて確認できるのであります。
もし、籾井会長が、自らの職を賭してでも国会において謝罪を拒んでいたならば、ある意味での言論統制下にある閉塞した日本社会に風穴を開けたでありましょう。
◆ブレイクスルー(突破力)としての霊言
しかし、このような状況下の日本で、公職にある者、リーダー達の本音のオピニオン(正論)が正々堂々と開陳されています。
それが、大川隆法総裁の「守護霊 霊言」であります。さっそく「NHK新会長 籾井勝人守護霊 本音トークスペシャル~タブーに全てお答えする~」が緊急発刊されます。(大川隆法著 幸福の科学出版 2/13発刊 http://the-liberty.com/article.php?item_id=7330)
民主主義社会から本音(正論)を圧殺してはなりません。ある意味、大川隆法総裁の「守護霊 霊言」が霊的世界の存在証明と共に、民主主義社会における多様な言論の存在を担保しています。
幸福実現党は、民主主義・自由主義の砦として閉塞状況にある現代日本から多様な言論が失われないよう戦ってまいります。