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海からの国難に備えよ!中国空母「ワリヤーグ」と中国の海洋支配

強大化する軍事力を背景にした、中国による東シナ海、南シナ海への海洋支配戦略が、いよいよ動き出しています。

南シナ海では、中国はその圧倒的な海軍力で威嚇するなど、強圧的な手法で領海と島嶼の実効支配を進め、フィリピンやインドネシア、ベトナムなどの周辺諸国との軋轢を深めています。

また日本に対しても、沖縄県の尖閣諸島周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)内に海洋調査船が頻繁に侵入、または周辺空域を軍用機が飛行し、様々な調査活動を繰り返しています。

そうした傍若無人な行動の背景にあるのが、近年急速に拡大・膨張する中国の「海軍力」です。

その象徴が、今年8月10日に試験航行を行った中国初の空母「ワリヤーグ」でしょう(正式な中国名は発表されていません)。

中国は1998年、ソ連崩壊で建造が中断してスクラップになっていた「ワリヤーグ」を「カジノにする」と偽ってウクライナから購入。それを密かに遼寧省の大連の造船所で修理・改装作業を進めてきました。

ワリヤーグは満載排水量約6万トン、全長305メートル、艦載機は戦闘機とヘリコプター67機という、巨大空母です。就航時期は未確定ですが、来年の8月1日の人民解放軍の創設記念日に向けて最後の改修を進めていると見られています。

私は先月末、大連を視察し、その空母「ワリヤーグ」をこの目で確認してきました(詳細は矢内筆勝ブログhttp://yanai7.blog.fc2.com/ をご覧ください)。

この「ワリヤーグ」が「訓練用の空母」になるのか、実戦配備されるのかは、現状では判明していません。しかし、中国当局はこのワリヤーグを土台に、今後、独自の空母戦闘群の建設を本格化させるのは、間違いありません。

すでに中国は、国産空母の建造も始めており、早ければ2014年と2015年には国産空母2隻が進水し、それぞれ1年後に任務に就くとも言われています。

近年の中国海軍の戦力向上は著しく、9月21日付のロシア軍事紙「Military Industrial Courier」は、ここ10年の中国海軍の戦力向上について分析。

中国海軍は、ミサイル、電子設備、タービンなど一部部品はいまだにロシア、ウクライナから購入してるものの、製造能力は大きく向上。艦艇数ではすでに米国を抜き、世界一となった(中国ニュース通信社「Rcord Chaina」より)とされます。

中国が本格的に空母戦闘群(空母機動部隊)を運用するのは、2020年頃と言われ、その時、中国は確実に、その圧倒的な軍事力で、本格的なアジアの海洋支配に乗り出してくることになるはずです。(もちろん状況によっては、それ以前に何らかの行動を起こすことも十分にあり得ます)

台湾や尖閣諸島、そして沖縄———もし、そうした国や国土が中国に実行支配されれば、日本の食料やエネルギー、資源を運ぶ「シーレーン」は完全に中国に押さえられ、日本は属国化を余儀なくされることになります。

「海からの国難に備えよ!」———私たち幸福実現党は、そのことを真剣に強く訴え、日本の新しい国作りのために全力を尽くして参ります
(文責・矢内筆勝)

やない 筆勝

執筆者:やない 筆勝

幸福実現党総務会長兼出版局長

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