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「いじめ」は解決できる!【2】

幸福実現党・政務調査会 佐々木勝浩

◆クラス担任の対応

A君が暴力を受けてケガをした日の夕方、お母さんは担任の先生に電話を入れました。

すぐに担任の先生は自宅に訪ねてきて、翌日A君を休ませましたが、翌々日の朝から担任の先生が自ら迎えに来るようになったそうです。

私はそれを聞いて、担任の先生はいじめを解決しようとしているのかと思ったのです。ところがよくお母さんから話を聞いてみるとそうではありませんでした。

担任はA君の登校の時間をずらして、自分のクラスではなく特別教室で自習させていました。おまけに休み時間もずらして取らせていたのです。

つまり、「いじめているB君とC君」が「いじめられているA君」が会わないように、A君を特別教室に隔離したのです。

お母さんに尋ねてみるとA君の他にも特別教室には10名の生徒がいることもわかりました。 結局、学校のいじめ対策は、「いじめられている生徒を隔離する」という方法だったのです。

いじめを受けている生徒を隔離して、いじめている側の生徒に適切な指導がなければ、この学校からいじめがなくなることはありません。

そして、明らかにいじめを受けている側の生徒の授業を受ける権利を奪っています。

◆解決へ進展したと思ったが・・・

1月初めに私が相談を受けた時、お母さんの希望は、A君を特別教室ではなく「自分のクラスで授業を受けられるようにしてあげたい」というものでした。

2月に入って少し状況が落ち着いたころ、お母さんから「担任との話で子供が好きな教科だけ授業に戻るということになった」との連絡がありました。

その際、担任は、お母さんにこう言ったそうです。

「いじめた生徒もかわいそうだから、他の人にその生徒の名前を話さないようにしてください。」

これを聞いた時、「担任の先生は本気でいじめを解決しようとはしていない」と確信しました。

担任は、いじめが外に知られないように、お母さんとA君にいじめを受けていることを話さないよう口封じをしただけです。

◆転機

その直後、事件は起きました。

A君が、B君に、自分が授業に出る際、「自分と接触しないでくれ」と直接、電話を入れたのです。

これに激怒した担任の先生が、「なぜ、いじめていた生徒と接触したのか」とすごい剣幕でA君を叱りました。

担任の先生は、お母さんにも電話を入れこう言いました。

「いじめた生徒と会わないように努力をしているのに、A君自身が相手に電話をして接触するとは何事ですか!だったら全授業、出ればいいじゃないですか!」

ピンチはチャンスです。この事件が、逆にお母さんとA君の絆を深めるチャンスになると私は思いました。

私はお母さんに、こうアドバイスしました。

「A君は、B君の方から自分に接触してくるので、『授業の時にのぞきに来ないでね』(いじめたB君は別クラス)と電話を入れたのです。相手に接しようとしたどころか、接してこないように勇気を出して電話したのだから、担任から責められる理由はありません。逆に、電話した勇気を褒めてあげてください。」

「むしろいじめた側が、お子さんに電話をしてきたり、自宅に訪ねてきたりしているのだから、担任は、いじめた側を指導しなくてはならないのです。」

さらに大切なこととして私はお母さんに重ねてアドバイスしました。

「クラスに戻ることを優先して、無理に授業に戻したらお子さんを追いつめることになります。無理はさせないでください。」

もしお母さんも担任に言われるままに、A君を責めてしまったら、A君は居場所がなくなります。

その後、お母さんから「あなたは間違っていない、よく相手に勇気を出して電話したねと話してあげたことで息子はだいぶ楽になったようだ」と電話がありました。

これがきっかけで、A君に「母が自分を守ってくれる」という信頼が生まれ、お母さんにいろんなことを相談するようになりました。

(つづく)

佐々木 勝浩

執筆者:佐々木 勝浩

幸福実現党政務調査会 課長代理

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