「日本を変える!123の政策」――国防強化
◆常態化する中国公船の尖閣海域の航行
昨今、南シナ海では、それまでベトナムやフィリピンが領有を主張していた海域を、軍事力にものを言わせ、岩礁をコンクリートで埋め立て軍事基地化してしまいました。
島でもなく人が住むことが出来ない岩礁を人工島化し、領有を主張することは、明らかな国際法違反です。しかし中国は国際批判を一切無視し、耳を傾けることはありません。
東シナ海でも、南シナ海と同様に、日本が領有している尖閣諸島を、自国領と主張し、ここ数年、軍艦を改良し機関砲を搭載した海警局の公船を尖閣海域に航行させるようになりました。
最初の頃は、新聞でも大きく取り上げられましたが、最近は産経新聞が小さく取り上げる程度になってしまいました。
「ゆでガエル」の例えのように、温度が1度、2度と、どんどん上がってきているのに、いつのまにかそれに慣れてしまい、マスコミもほとんど報道しなくなり、国民も忘れてしまいました。
今年、6月9日までに、中国公船の領海侵入は、延べ15日間で45隻、接続水域では延べ99日間で317隻が侵入しています(産経)。
◆ついに中国軍艦が尖閣諸島接続海域に
そして、ついに中国の軍艦が、6月9日未明、尖閣諸島周辺の接続水域に侵入しました。中国の軍艦が尖閣周辺の接続水域に入ったのは初めてです。しかも同時刻に、ロシア軍艦艇3隻も接続水域に侵入しました。
これに対して外務省が抗議していますが、中国国防省は、「他国がとやかくいう権利なし」と批判を一蹴しています。
今後、中国公船の出現以降、それが常態化した現状にある中、今後は中国軍艦の尖閣海域での航行が増えることが懸念されます。
気が付いたら、南シナ海のように尖閣諸島が中国の軍事基地になっていたということがあってはなりません。
以下、幸福実現党主要政策「日本を変える!123の政策」より、国防政策を紹介します。
◆国防強化――危機に立つ日本
幸福実現党主要政策「日本を変える!123の政策」より
http://publications.hr-party.jp/files/policy/2016/007/origin/all.pdf
●日本を取り巻く安全保障環境は悪化の一途をたどっています。
北朝鮮は「水爆」実験に続き、長距離弾道ミサイル発射を強行するなど、軍事技術が向上していると見られています。また、急速な軍備拡張を図り、海洋進出の動きを強める中国は、日本を射程に収める核ミサイルを多数配備する「核大国」です。
※ 中国の2016年度国防費は公表分だけで約9543.5億元(約16.7兆円)であり、1988年度(215億元)から28年間で約44倍に増大。
●北朝鮮が国際社会に対する挑発行動をエスカレートさせ、中国が覇権主義にひた走るなか、日本は、近隣の全体主義国家から核を使って恫喝される事態も想定しなければなりません。
日本への侵略行為を思いとどまらせるための抑止力の強化が急務です。
◆幸福実現党はこうします!
核装備も含め、抑止力を抜本強化します!
○自衛のための核装備
非核三原則を見直し、 米国による核の持ち込みを 容認するとともに、 自衛のための核装備を進める。
○集団的自衛権の行使容認
集団的自衛権の行使容認は当然(全面的な行使を容認)。 日米同盟を基軸としつつ、 国際的な防衛協力体制を構築。
○憲法9条を改正
憲法9条を改正し、防衛軍を組織。それまでの間は、憲法解釈の変更により「侵略国家は9条の適用対象外」とし、有事への備えを万全に。
○防衛予算の倍増
防衛予算の倍増で防衛装備などを充実強化。
○「国防債」を発行
「国防債」を発行。民間資金も使った国防強化は景気対策にも寄与。
執筆者:webstaff