このエントリーをはてなブックマークに追加

少子化対策の特効薬

文/幸福実現党・富山県本部副代表 吉田かをる

◆子育てママの悩み

子育て中のママさんたちに「今、困っていること。どうしたら子供をたくさん産み育てる気になるか?」の話を聞きました。

「経済的にもっとゆとりがほしい」「家が広ければ」「塾にお金がかかりすぎる」「子育ては楽しくなく負担に感じる時がある」「専業主婦と言われるのが恥ずかしい」「もう年だから産めない」・・・

気になるのは「子育ては楽しくない」「専業主婦と言われるのは恥かしい」という答えですが、そのほかは予想された答えが並びます。

これらの答えは、もうわかっていることです。しかしながら少子化に対しては有効な手立てはできていません。

たぶん、政治の方で「女性の労働力も欲しいし、出産の数も増やしたい」と、相反することを複雑に考えているからでしょう。

◆2つの面からの解決

まとめれば2つに集約されます。一つは「ほんとの経済再生、景気回復で解決できること」、二つ目は「主婦をないがしろにしない風潮を作る」ことです。

◆まずは景気回復を! 

経済的には、消費税を8%から5%に戻し、景気を回復させ、企業の収益を上げ、賃金を増やすことです。

また、原発の安全性を高め再稼動を促進し、安価で安定したエネルギー供給をはかります。

そうして、収入がどんどん増え将来にも明るい安定した成長展望が開け、安心して子供を産もうかと考える余裕が出来ます。

子育てママが働きに出なくても十分な広さと機能を持つ家に住む事ができます。

十分な収入の中で良質の教育を自由に選ぶことができ、いじめのない質の高い学校教育で、進学についても心配することがなくなります。

子供が自分の興味と才能に応じて、放課後の時間は塾などでの理系文系体育系など多種の特別教育の中から自由に選ぶことができることです。

◆教育で出来ること

社会的風潮に関しては、マイナーに見えがちな「主婦業・母親業・妻業」がどんなにやりがいのある大切な仕事かを教えることです。

家事育児を全て妻任せにしていた夫が、妻が病気になったりしたとたんに困るはずです。子供も一人暮らしを始めたり結婚すると、それまでお母さんがどんなに家族を支えていてくれたか実感できます。

家事育児介護を引き受ける主婦の仕事はGDPには反映されません。「国家は人なり。国家の最小単位は家庭」というのであるならば、「人のお役に立つことが人間の使命」だと実践する優秀な「人」を守り育てる「家庭」を創ることはとても創造性の高い仕事です。

◆専業主婦もないがしろにしない社会的風潮を!

少子化対策というと、保育所の拡充などの「環境」を改善することなどが浮かびますが、それと同時に家族や結婚は素敵なもので、「主婦」「母」という仕事は醍醐味のあるものという風潮を創ることも重要です。

人間は、その一人一人が無限の可能性を持つかけがいのない存在であり、「輝く女性」とは「女性の男性化」ではないと考えます。男女の役割は違いますが、それぞれが補い合い高めあっていく存在だと知ることです。

男女を問わず、男性も、社会に出て働く女性も専業主婦も、自由に選べる選択肢がたくさんあり、一人の人間としてあらゆる段階でやりがいと生きがい、幸せを感じることが出来る社会を目指すことが大切です。

少子化の解決策は、とてもシンプルで当たり前なことのように思えます。

吉田 かをる

執筆者:吉田 かをる

幸福実現党富山県参議院選挙区代表

page top