育鵬社不採択は文科省「無効」と判断。沖縄県教委の勇み足。
産経新聞「育鵬社不採択「無効」 文科省 3教委で合意なし」の記事によると、
沖縄県石垣市、与那国町、竹富町からなる「教科用図書八重山採択地区協議会」が選定した育鵬社の公民教科書が一転不採択とされたこと
(参考:文部科学省は八重山地区「育鵬社(いくほうしゃ)教科書」逆転不採択を無効とせよ!)
について、文部科学省が「法的に無効」と判断していることが、12日に分かりました。(以下要約)
●文科省は同日、県教委に不採択の経過の説明を求めたが「新たな協議の場」が効力を持つ前提となる3教委の合意ができていない問題があった。
●県教委は文科省への説明で「その場で協議することに(3教委で)合意した」と有効性を主張したが、石垣市と与那国町の両教委側から8日の協議の無効を訴える文書が10日に文科省に届いており、文科省は矛盾を指摘。
●文科省は(1)県教委の権限は各教委への指導、助言にとどまる、(2)あくまで「協議の場」を設置する主体は県教委ではなく3教委、(3)その当事者2教委から無効を訴える文書がある以上、県教委の説明で「3教委に合意がある」とするのは無理があると判断。
●文科省は「逆転不採択」を有効とは判断しない方針とした。
●育鵬社の教科書を選定した八重山採択地区協議会での採択経緯に法的な問題はなく、「現時点では同協議会での決定事項のみが有効」となる見通しだ。
●これによって時計の針は育鵬社を石垣市と与那国町の両教委が採択し、竹富町が不採択とした初期の状態まで逆戻りした格好となった。
●今後は県教委や育鵬社の教科書採択に難色を示す竹富町教委が、文科省の考えを受け入れるかどうかが焦点となるだろう。
●採択に関する文科省への最終報告期限は16日。3教委の足並みがそろうか予断を許さない状況だが、県教委の指導は“勇み足”の連続で文科省の判断は当然。
以上、沖縄県教委が主導した、八重山地区の育鵬社公民教科書「逆転不採択」は、文科省の判断により、「無効」と判定されました。
当然といえば当然ではあります。
その当然の権利も、権利を主張しなければ手のひらから逃げていってしまいます。
9日から文科省への抗議。(育鵬社による記者会見、石垣市と與那国町から協議の無効を訴える文書の提出など)
さらに、9月12日(月)には、文科省前で幸福実現党有志による街宣・チラシ配布を行いました。
9日以降の、「おかしいものはおかしい」と正論を貫く姿勢と行動が全国に波紋を呼び、文科省の判断につながりました。
(文責:小島一郎)