過去最大規模の補正予算36兆円――今、求められる政府の仕事」とは?【後編】
https://youtu.be/bNSrKLa0m54
(12月9日収録)
幸福実現党党首 釈量子
◆コロナウィルスは本当にエボラ並みか?ワクチンに効果はあるのか?
コロナ感染で、自宅待機中に症状が悪化して亡くなる方も多かったのですが、普通の町医者がきめ細かな診療を早期にできるようにするべきです。
その為には、ペストやエボラ出血熱など1類並みの分類をやめて、季節性インフルエンザ並の5類相当にすれば、「幽霊病床」向けの数兆円は不要になります。
オミクロン株への警戒感もありますが、厳しい規制をかけ続ければ、かえって医療現場に負荷をかけることになるので、フレキシブルに対応できるようにすべきだと思います。
またワクチンに関して、補正予算では接種体制の整備や接種の実施に、約1.3兆円が組まれています。
幸福実現党は、ワクチン接種に反対の立場を採っているわけではありません。
しかし、ワクチンに本当に効果があるなら、命のお金が一番高いので、みんな有料でも打つはずです。
経済的支援が必要な人は無料で打てるようにしてもいいかもしれませんが、無料をいいことに、強制的に接種をした結果、死亡するケース、また心筋炎など重篤な副反応が生じてもろくに補償もしないことに対して、政府への不信感が高まっています。
◆「新しい資本主義」の内実
更に、岸田首相肝煎りの「新しい資本主義」も無駄だらけではないかと思います。
今回の補正予算では「新しい資本主義の起動」と銘打って、約8.3兆円計上されております。
財務省ホームページで公開されている内訳を見ると、全部足しても6兆円に達しないので、残り2兆円の使い方がよくわからない不思議な予算なのですが、どうやら新しい資本主義の成長戦略の大きな柱の一つは、「クリーンエネルギーへの投資」のようです。
岸田首相が、所信表明演説でも述べていた「クリーンエネルギー」は、アンモニアや水素でした。
アンモニア(NH3)や水素(H2)は、二酸化炭素(CO2)が含まれていないので、「これを燃やしてもクリーンだし、既存の火力発電の設備も使える」という算段かと思います。
しかし水素やアンモニアの原料として、石炭や天然ガスを使うため、製造段階でCO2が発生します。
結果的に、水素やアンモニアは「なんちゃってクリーンエネルギー」というのが実態です。
◆気候変動対策より、エネルギー安全保障の確立を
石炭や天然ガスをそのまま燃焼させて、電力を得るのに比べて、わざわざ水素やアンモニアに変化させるので、エネルギーロスが生じます。
石炭や天然ガスから「水素」に変化させると、エネルギーの約半分を消費してしまうということなので、
こうした電力を推進していくと、絶対に電気料金はさらに値上がりするわけです。
今までも申し上げてきた通り、「地球温暖化説」はフェイクですので、無駄を排除すれば、政府は石炭火力発電など、「化石燃料を今後も利用し続ける」と宣言して、安く安定したエネルギー供給体制を作り上げることが肝要かと思います。
もし「気候変動対策をしていない」と批判されるならば「日本の火力発電の技術は世界一で、非常にクリーンだ。そして日本の技術によって、安く空気中の二酸化炭素を捕まえる技術を開発中だ」とでも言えばいいかもしれません。
◆デフレ下における成長は可能か?
以上、「無駄」を削る話をしてきましたが、必ずしも「経済が縮小する」ということを意味するわけではありません。
それがこの度、幸福実現党の大川隆法党総裁が発刊する『減量の経済学』第三章において、通説である「デフレ=不況」という考え方について、実は「デフレ下でも成長は可能だ」と紹介されています。
実際、2020年の新規上場企業は過去最高でした。
コロナ禍で倒産や廃業が増え、大企業の倒産も予想される厳しい時代ではありますが、
新しく生まれてくる会社もたくさんあるわけです。
こうした時代に生き残り、繁栄を実現するためにはどうするのか。
「やらなくてよい仕事はするな」という副題の通り、「無駄なことを削り、新しい付加価値を増やしていく」ことしかありません。
◆望まれる日本型資本主義の復活
キーワードは「勤勉の精神」であり、ひとつ人物像をあげれば、二宮尊徳の精神でもあります。
岸田首相は「財政の健全化」と演説でもちらっと触れ、またご著書の『岸田ビジョン』の中で、ご自身がやりたいのは「日本型資本主義の復活だ」とも語っておられます。
「1200兆円の財政赤字をいつまでに、どうするのか」を考えるのが、二宮尊徳流かと思いますし、徳ある人物が命懸けで行ったような、壮絶な仕事をなさりたいということであれば、
国家の存続を懸けたヒントはまさにこの一冊にあります。
岸田首相の「新しい資本主義」については「そんなのが分かればノーベル賞ものだ」という声もありますが、この書籍から本当の「新しい資本主義の風景」が見えて参ります。
ぜひ年末年始、「新しい未来を創らん!」とする志のある方は、ぜひお読みいただければと思います。