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フラットタックスと資本主義精神の復活。ロシアGDP3倍、アメリカ下院選後の秘策、日本はMMT?【後編】

本日は、「フラットタックスと資本主義精神の復活。ロシアGDP3倍、アメリカ下院選後の秘策、日本はMMT?【後編】」をお送りいたします。

フラットタックスと資本主義精神の復活。ロシアGDP3倍、アメリカ下院選後の秘策、日本はMMT?【後編】

https://www.youtube.com/watch?v=oI-pXTxvpfU

幸福実現党 外務局長 及川幸久

※下記は要約したものです。詳しくは上記の映像をご覧下さい。

◆経済成長に必要不可欠な「精神の復活」

一方で「減税さえすれば政府の税収は増えるのか、景気は良くなるのか」ということも言われます。

今の日本では、「消費税を下げるべきだ」と言っている野党が増えてきましたが、消費税さえ減税したら、約30年間に渡って、長期停滞が続いている日本経済は良くなるのでしょうか。

私はそうではないと思います。また、プーチン大統領もフラットタックスによる大減税と同時に、行ったことがありました。

それが「ロシア正教の復活」でした。

ソ連時代、ごく一部の大きな教会を除いて、ロシア正教は弾圧され続けていましたが、そんな中、プーチン大統領の母親がロシア正教会の熱心な信徒だったことから、本人も子供の時から教会に通うクリスチャンだったようです。

そして、自らが大統領になった後からは、ロシアの国家行事に、ロシア正教会の大僧正に必ず参加してもらい、「宗教行事」として行うように決めました。

それまで、無神論国家ソ連のトップは最高位にいたわけですが、自分が教会で司祭の前で頭を下げている姿を、映像を通じて国民に見せていたわけです。

要するに、「大統領の上に神がいる」ということを、ロシア国民に示す意図があり、ロシア正教の復活につながったわけです。

経済において、非常に重要な「精神の復活」をもたらそうとしたわけです。

◆ロシアに「資本主義の精神」を復活させたプーチン

これを説いたのが『プロテスタンティズムと資本主義の精神』で著名なドイツの社会科学者、マックス・ウェーバーです。

マックス・ウェーバーは「プロテスタントの国だけで資本主義が芽生えていて、その理由はプロテスタントの信仰の中に資本主義の精神があるからだ」ということを発見しました。

ロシアで本物の資本家が出てこなかった理由は、この「資本主義の精神」がなかったからです。

「資本主義の精神」の要素としては、まず「勤勉の精神」が挙げられます。

「働くことが神聖なことであり、この地上に神の栄光を現すことが正しい生き方なのだ」というのがプロテスタンティズムの精神でした。

プーチン大統領の例で言えば、ロシア正教という伝統宗教を復活させ、宗教的倫理を確立することで、人々が神の栄光を現すために「勤勉の精神」を発揮するということが初めて実現したと言えます。

◆日本の失われた資本主義の精神を取り戻すには?

日本はプロテスタントの国ではありませんが、二宮尊徳公や渋沢栄一公に代表されるように、元来勤勉の精神が備わっていたので、例外的に日本の資本主義は繁栄し、世界第2位の経済大国にまで上り詰めました。

では、この30年間、日本経済が長期停滞を抜け出すことが出来ない理由は何なのでしょうか?

様々な意見があるのは確かで、政府としては金融政策と財政政策を両方積極的にやるべきでしょうが、そうした政策レベルの議論が根本的な解決策ではないかもしれません。

ここで改めて強調したい点は、ソ連が崩壊した理由も、ロシア経済が破綻したのも、日本経済が長期停滞しているのも、その原因は全て「資本主義の精神」の欠如によるものだということです。

この「資本主義の精神」を日本で復活させることによって、長期停滞から脱却し、新たな成長を実現することができるはずです。

◆2020年からフラットタックス実現のうねりが全世界で起こる!

来年のアメリカ大統領選挙でトランプ大統領が再選し、下院で共和党が過半数を取り戻したら、その後アメリカはいよいよフラットタックスに舵を切るはずです。

世界一の経済大国アメリカがフラットタックス導入を決断したら、世界の先進国は雪崩を打ってこの方向にいくでしょう。

その時、日本でフラットタックス導入を主張するのは、唯一の減税政党、保守政党である幸福実現党です。

国会に議席のない政党がそんな「夢物語」みたいなことを言っても、何の現実性もないというふうに思われるかもしれません。

しかし、何をやっても景気が良くならない、今までの政治の方がよっぽど現実性はありません。

フラットタックス導入を主張する減税政党、幸福実現党にぜひとも皆さんのお力を頂け下さい。

及川幸久

執筆者:及川幸久

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