増税から国民を守る方法
本日は、「増税から国民を守る方法」をお送りいたします。
(広報本部)
増税から国民を守る方法
https://www.youtube.com/watch?v=-EeYLxAJQlQ
幸福実現党 外務局長 及川幸久
※下記は要約したものです。詳しくは上記の映像をご覧下さい。
◆官僚の天下り先をつくった「大学の無償化」
10月1日に消費税が増税されました。
この消費税が増税された分は何に使われるか。その1つが「大学の無償化」です。
必要な学生にとっては良い政策ですが、冷静に見ると授業料がタダになるということではありません。
実際には大学に無償化になる分の授業料を政府、文科省が払ってくれます。
でも、ただで授業料が支払われるわけではありません。そこには条件があります。
その条件とは、「大学に教員以外の外部の識者を理事会に入れること」や「外部の実務経験者を教師として採用すること」です。
その大学の理事会や教師に入れてもらうのは誰か。それが官僚です。つまり、「大学の無償化」で、官僚が天下りできる道をつくっているわけです。
政府はいろんな大学に補助金を出すことによって大学をコントロールする。これは税金の無駄遣いです。
◆アメリカにある「減税推進団体」
アメリカのワシントンで最強のロビイストと言われている人に、ATRという減税推進団体の創始者であり会長であるグローバー・ノーキストという人がいます。
ATRはアメリカの選挙に出る候補者が当選する前に、「納税者保護誓約書」にサインをしてもらう活動をしています。
「納税者保護誓約書」とは、候補者に「納税者を保護する」ため、増税につながるあらゆる法案に絶対に賛成しないことを約束してもらうものです。
ATRは誰がこの誓約書にサインをしたのかを公表し、その上で当選後の議会活動をウオッチしています。
もし増税につながるような法案に賛成したら、それを公表し、次の選挙で「この人は増税に賛成したので落としてください」というキャンペーンを行っています。
このグローバー・ノーキスト会長に、私は「アメリカでいう保守、コンサバティブっていうのは、いったいどういう意味ですか」と質問しました。
彼の答えは極めてシンプルでした。
「保守とは小さな政府を提唱する人のこと」
「なぜ小さな政府にする必要があるのか」について聞くと、ノーキスト会長は次のような面白い話をしてくれました。
「東京のレストランをおいしいのか」
それは「競争」が激しく、努力精進を重ね、レベルを高くしていかないと生き残れないからです。
◆「大きな政府」になる理由
これを政府に当てはめるとどうなるか。最大の特徴は政府には「競争」がないことです。
独占的な存在なので、質が高かろうと低かろうと人々はそこに行くしかない。ですからクオリティは良くならないわけです。
また政府は増税さえすればいくらでもお金が使えます。
日本の政府は、社会保障にも金を使わないといけない。大学も無償化する。幼児教育も無償化する。
お金が必要となれば消費税をいくらでもあげ、消費税で足りなければ別の税金を上げればいいわけです。
結果、政府はどんどんどんどん肥大化し、放っておけば「大きな政府」になっていきます。
ノーキスト会長の最大の目的も、アメリカの政府を「小さな政府」にして、税金の無駄遣いを止めるというものだったのです。
◆政府の増税から国民を守るためには
政府は、増税して資金が増えると必ず肥大化し無駄遣いをする体質があります。それを変えるためには「政府自体を小さくすべき」です。これが「小さな政府」の発想です。
「小さな政府」というのは、政府が使えるお金を限定し税金の無駄遣いをさせないことです。
日本の政府で何が一番問題なのか。この税金の無駄遣いを止めようという視点がないことです。
その結果、われわれ国民、納税者は、税金が無限に奪われ続けています。
消費税、社会保障の保険料もずっと上がり続けており、結局、「国民の手持ちのお金はどんどん減っている」わけです。
これを止めるには、日本の政府を「小さな政府」にするしかないと思います。
執筆者:及川幸久