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年金の事実確認をしたら、ネズミ講より酷かった!?【後編】

本日は、外務局長及川幸久の「年金」について第二弾の後編をお送り致します。

(広報本部)

■年金の事実確認をしたら、ネズミ講より酷かった!?【後編】

https://www.youtube.com/watch?v=3dm6hRqtdMw&t=8s

幸福実現党 外務局長 及川幸久
◆新たな積立式の年金制度を

前編では、年金の本質と現在の年金制度の問題点を明らかにしました。後編では、今後の日本の年金制度はどうあるべきかについて述べて参ります。

結論から申しあげると、現行の公的年金制度、実質ネズミ講を一日も早く止めることです。

そして一旦、年金制度を法的に精算して新たに積立式の年金制度に変えるべきであるというのが、幸福実現党としての提案です。

積立式の年金制度は、普通の保険商品、生命保険でも損害保険のように保険料を毎月払って積み立て、一定時期になったらそれが戻ってくるという、いわゆる貯蓄です。

ここで新たな積立式の年金制度の一つモデルになるものとしてシンガポール型の年金を提示します。

シンガポールにはCPFという年金があります。

Central Provident Fundと言いますがProvidentとは、「先々の将来のために備える」という意味です。つまり貯蓄型ファンドです。

シンガポールでは働いて収入のある人たちやシンガポールの国籍のある人たち、シンガポールに永住権を持っている人たちは強制的に収入から一定の金額をこの CPFに貯蓄することになっています。

その金額はまちまちで自ら選べるようになっています。

この CPFが優れているのは、毎月貯蓄していったお金が年2.5%増えるように政府が保証している点です。最低でも2.5%、もしくはもっと増えるのです。

55歳まで積み立てて55歳になったらこのお金が使えるようになりますが、すごいのは一定の条件が クリアされれば、例えば住宅を買うとか、子どもの学資のために55歳の前でもこの金額の一部を引き出すこともできます。

まさに積立式の年金ですが、こういうものをモデルにして日本こそ新たな積立式の年金制度をつくるべきだと思うのです。

公的年金として政府がやるとしたらシンガポールのように、運用益を出すものにすべきだと思うのです。ファンドの金額が大きくなるのでスケールメリットが出て運用益が出やすくなります。

◆シンガポールの公的ファンドとは

シンガポール政府は2つの巨大なソブリンファンド(公的ファンド)を持っています。

GICとテマセク(※1)という2つのファンドを持っていますが、この両方のファンドでものすごい運用益が出ています。世界中から腕利きのファンドマネージャーをヘッドハントしてきて運用させているからです。

またシンガポールの税金が安いのは、シンガポールの国家予算の15%を運用した利益で賄っているからです。

国債は一応発行しているようですが、ほぼ発行する必要がない程です。

シンガポールは財政赤字どころか、小さな政府、安い税金、年金も年2.5%の運用益を出すことができるのです。

◆日本をセルフヘルプ型の繁栄国家に

本来であれば日本も運用できるお金が最低でも1000兆円、一説には1500兆円とか2000兆円ぐらい今頃あるはずなのです。

それがなぜか今160兆円くらいしかありませんが、これがまさに「使い込まれた」ということなのです。160兆円ぐらいを運用してもたかが知れています。

もし1000兆円の年金を国家が運用して5%のパフォーマンスを出したら年間50兆円です。

先に説明した1年間の年金の給付額は56兆円ですので、運用益だけで全部出るのです。

保険料は使わなくても済み、運用益だけで年金の給付金ぐらい全部カバーできます。保険料はぐっと抑えて積み立てればいいだけです。

もし2000兆円が運用できていたら5%のパフォーマンスで100兆円です。日本の年間の国家も予算もカバーできます。

とにかく国民の税金よりも高い毎月5万円以上もの年金保険料を若い人が取られていくような、そういうものを止めて、きちっと積み立てたら積み立てた分が毎年増えていってそれが将来返ってくるという形にしたらどういう国になるでしょうか。

そうしたら、この国はまさに自助努力型セルフヘルプ型の繁栄国家に生まれ変わります。

そして積立式プラス運用益によって得た余裕資金によって最低限の生活保障もできるようになるので、セーフティーネットも完璧につくることができるようになります。

ネズミ講の年金制度はいつまでも続きません。ネズミ講の年金を止めて発展繁栄のための新年金制度に。これが私たち幸福実現党からの提案です。

これをぜひ実現したいと思いませんか。

(※1)
GIC
https://www.gic.com.sg/

1981年の設立時の運用資産は39億米ドル。2008年、20年足らずで、3440億米ドルと100倍近くに運用益を増やし、シンガポール政府の国家予算の約15%はGICの運用利益で賄われている。

テマセク
https://www.temasek.com.sg/en/index.html

テマセク・ホールディングスは、もう一つのシンガポールの政府所有の投資会社。1974年設立時の運用資は1.5億米ドル。2015年には2050億米ドルと1300倍以上。

GICもテマセクも世界中から優秀な人材を集め、国の大切な資産運用に最新の注意を払っている。

及川幸久

執筆者:及川幸久

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