このエントリーをはてなブックマークに追加

沖縄・台湾を中国の侵略から守ろう!――玉城デニー知事の「中国・一帯一路構想」入り発言撤回を求める!【後編】

http://hrp-newsfile.jp/2019/3574/

幸福実現党 沖縄県本部 代表 下地玲子

◆台湾有事ともとれる事態において、玉城デニー知事の一帯一路構想入り発言

玉城デニー知事は2019年4月26日の定例記者会見で、「中国政府が推し進めている『一帯一路』に関する日本の出入り口として沖縄を活用してほしい」と中国の胡春華副首相に提案したことを明らかにしました。

「沖縄がどのように関わっていけるか詳細に提案している段階ではない。情報収集し、沖縄がどのように関わっていけるか模索し、広く中国や台湾、アジア全域への架け橋につながっていけることを期待している」と主張しました。

玉城知事は、日本国際貿易促進協会の訪中団の一員として2019年4月16日~19日、訪中しております。

そもそも一帯一路とは何でしょうか。

それは中国の対外政策で、「(1)平和協力(2)開放と包摂(3)相互学習(4)相互利益とウィン、ウィン」を基本理念としています。

より具体的な枠組みとして(1)共同発展・共同繁栄(2)東アジア・欧州の二大経済圏を繋ぐ(3)陸上・海上の大通路建設(4)沿線各国の開放・協力ビジョン策定が謳われております。

例えば域内のロシアでも、「この構想で利益を得るのは中国だけではないのか」との議論が起きていますし、インドを取り囲むように港湾建設が進んでいることに対する警戒感がとても強くなっております。

2017年5月に北京で開催され130カ国以上が参加した中国主導の「一帯一路国際協力フォーラム」において具体的なプロジェクト案件の取り決めのほか、多数の協力覚書、経済貿易協力取り決めが締結され、資金の拡大が約束されましたが。

その実態は、中国政府が巨額の資金を貸し付け、中国企業が発展途上国や新興国の港湾、道路などの建設を進め、返済できなくなると、中国が施設を使用するという、脅迫外交による覇権拡張です。

現実に、スリランカのハンバントタ港は99年間、中国が租借することになりましたが、軍事的使用が疑われています。

つまり、外交権を持たないはずの玉城知事が、日本政府に対し敵対姿勢を貫きつつ、中国の軍事覇権化に我が国が手を貸すよう導くという、恐るべき越権行為を強行しているのであります。

幸福実現党沖縄県本部は、玉城知事の「中国・一帯一路構想」入り発言が、台湾・沖縄の安全保障を脅かす危機をもたらすものであることを県民にお知らせするとともに、知事に発言の撤回を求めるデモを行ってまいります。

◆今こそ、台湾の支援を

2010年、尖閣諸島周辺海域にて、中国の漁船がわが国の巡視船に体当たりするという事件が起き、日本国民の抗議の声が高まる中、沖縄の中国からの観光客が激減しました。

台湾においても、蔡総統が就任される直前から、中国からの台湾への観光客が激減しています。親中派の馬英九政権時代には、中国観光客が増え、将来を見越して観光バスを増やした業者が悲鳴を上げている、ということが報じられていました。

蔡総統が独立派だとして、当局より中国国内の観光会社に圧力がかりましたが、このようなことは自由主義国家ではありえないことです。

少なくとも、国策として観光客を送ったり送らなかったりすること自体、自国民の自由を奪っていることにほかなりません。

そのような中、キムタク出演の「 Time for Taiwan~思い立ったが台湾吉日!」というCM(「ミッション:インポッシブル 」、「レッドクリフ」のジョン・ウー監督が手掛けた)は台湾観光の追い風となりました。

台湾の側からは、1年間で200万人もの観光客が日本に訪れます。台湾の人口は2000万人なので、台湾人の約10人に1人が日本に来てくださっている計算になります。

同じ比率で考えますと、沖縄140万県民のうち、14万人が台湾観光をして対等となります。

経済力によって支配を強めようとする国家におもねるのではなく、民主・自由・信仰を共有することのできる国家間での観光振興、経済交流をさらに高めることができれば、国民を守る強い外交ができるのではないでしょうか。

◆6月16日(日)午前9時45分、沖縄県庁前集合、「沖縄・台湾を中国の侵略から守ろう!」デモ・行進のお知らせ

先日、池上彰さんの「知っているようで知らない、人気の台湾」という番組が放映されました。

その中で、毛沢東軍が台湾を併合せんとして金門島への激しい砲撃を繰り返していたときに、アジアの歌姫と言われたテレサ・テンさんが台湾軍兵士を激励していたことを明かしていました。

兵士とともにヘルメットをかぶり軍服姿で肩を組んでいた写真がとても感動的でした。

我が国においても、尖閣諸島周辺で警備にあたる海上保安官や、自衛隊員に対する感謝の声がもっとあがるべきではないでしょうか。

幸福実現党は、国民の生命・財産を守るため、危険な業務に従事してくださっている皆様を心から感謝・尊敬申し上げております。

同時に、本当に今、私たちは危機の中にある、という事実を共有し、正しい判断のできる一人ひとりにならなければならない、と強く強く願うものです。

来る6月16日(日)、午前9時45分、沖縄県庁前集合にて、デモ・集会を行います。一人でも多くの県民の皆さまがご参加くださいますことを心より祈念申し上げます。

下地玲子

執筆者:下地玲子

幸福実現党 沖縄県本部代表

page top