【公明党の問題点(2)】軽減税率で小売負担は激増 バラマキの財源はどこから?

【公明党の問題点(2)】軽減税率で小売負担は激増 バラマキの財源はどこから? HS政経塾スタッフ 遠藤明成 ◆政策比較:消費税を巡る主張 まず、各党の公約を比較してみます。 ・自民党:10%へ増税。用途は教育無償化等 ・公明党:同上+軽減税率8%の導入 ・維新の会:増税反対。身を切る改革で教育無償化費用を捻出 ・立憲民主党:増税反対(民主党時代の増税法案は間違った判断と認めた) ・国民民主党:増税反対(民主党時代の増税への釈明なし) ・共産党:増税反対 ・社民党:増税反対 ・れいわ新選組:消費税廃止 10%増税への賛成・反対で分かれていますが、公明党はその間に入ることで支持層の獲得を狙っています。 れいわの「消費税廃止」は、一見、09年の幸福実現党の主張に見えますが、政策全般がバラマキ型なので、目指しているものが違います。 政府補助による最低賃金1500円、公的住宅の拡大、奨学金返済不要、公務員の拡大、戸別所得補償、公共投資拡大、デフレ脱却給付金など、共産党も青ざめるような「親方日の丸」社会の建設(ほぼ社会主義経済)を公約しているからです。 比較してみると、幸福実現党の消費税5%への減税以外に、まともな減税政党がない現実に驚かされます。 ◆公明党の「軽減税率」とは 公明党が訴えた飲食物などへの「軽減税率8%」はすでに法制化されています。 そして、同党は、飲食料品などの消費税率を低くすれば、負担は軽くなると主張しています。 しかし、それが本年10月に実施されたら、どうなるのでしょうか。 (※標準税率は10%〔消費税率 7.8%、地方消費税率2.2%〕/軽減税率は8%〔消費税率 6.24%、地方消費税率1.76%〕) ◆飲食にかかる軽減税率 国税庁によれば、軽減税率の対象は「酒類・外食を除く飲食料品」が中心です。 (*その中に新聞が入っている。これは、政治家によるマスコミ懐柔の意図を疑うべき) ここで、何を「飲食料品」とみなすかの解釈は、かなり複雑です。 それを「消費税の軽減税率制度に関するQ&A」で見てみます。 (以下、出所は「制度概要編」と「個別事例編」) ◆飲食料品への税率:何が8%? 何が10% 「飲食料品」とは、食品表示法に規定する食品(酒税法に規定する酒類を除く)のことです。 これは「人の飲用又は食用に供されるもの」が対象なので、工業用の塩などは、範囲に入りません。 同じ「塩」でも「飲用・食用」は8%の消費税ですが、工業用だったら10%の税率です。 また、コンビニやスーパーで売っている「ミネラルウォーター」は税率8%ですが、家庭用の水道水は税率10%です。 ライフラインの水道水が税率10%なのは理不尽ですが、これは「生活用水」を兼ねているため、対象外になるのです。 そして、氷においても似たような神学論争が続きます。 「かき氷」などの食用の氷は8%ですが、保冷用の氷は10%。 さらには、お酒は「酒税法」の基準で税率が分かれます。 たとえば、ノンアルコールビールなら8%、普通のビールなら10%の税率です。 そのほか、添加物は軽減税率の対象となります。 ◆「肉用牛」に軽減税率はかかるのか? 食品のうち「肉類」に関しては、複雑な問題が発生します。 「肉用牛」「食用豚」「食鳥」等の生きた家畜を販売した場合、その時点で食用にはならないので、畜産業者が肉用牛を販売しても、「軽減税率8%」は適用されません。 肉用牛が解体され、「肉」としてスーパーなどで並んだ時に8%の税率が適用されます。 畜産業者が聞いたら怒りそうですが、軽減税率の基準は役所が決めるので、幅広いジャンルの取引に、こうしたお役所的な判断が加えられるのです。 なお、牛や豚等の家畜の飼料は「食品」に該当せず、10%の税率というルールになっています。 ◆栄養ドリンクやサプリは「医薬品等」に含まれるのか 不思議なことに「医薬品等」は軽減税率の対象になりません。 そのため、栄養ドリンクは成分を調べて「医薬品等」に該当したら税率10%、しなければ「飲食料品」なので8%、という区分けをしなければいけません。 これは栄養サプリメント等でも同じです。 この場合、リポビタンDの税率はどちらになるかという問題が浮上します。 サプリメントを扱うファンケル等も大変です。 その判断一つで製品の売上が左右されてしまうからです。 ◆「店内」と「テイクアウト」の区別 今の制度だと、ファストフードなどで「テイクアウト」の場合は、軽減税率の対象になります。 … Continue reading 【公明党の問題点(2)】軽減税率で小売負担は激増 バラマキの財源はどこから?