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メガバンク・地銀、大倒産時代到来か?【後編】

本日は、「メガバンク・地銀、大倒産時代到来か?【後編】」をお送りいたします。

メガバンク・地銀、大倒産時代到来か?

メガ4行→2行へ、地銀100行→20行へ、打つべき一手とは
https://www.youtube.com/watch?v=hqv4cIOQrNc

幸福実現党 外務局長 及川幸久

※下記は要約したものです。詳しくは上記の映像をご覧下さい。

◆90年代の金融危機における政府の対応が招いた多数の倒産

日本の銀行の「利ざや」が低い2つ目の理由は、1990年代後半に起こった金融危機において、本当は倒産させてはならない大手の金融機関を倒産させてしまったことにあります。

これによって、政府はいざとなったら金融機関は潰さずに、救済してくれるという神話が崩れ、銀行もいざとなったら危ないと産業界全体が考えるようになったわけです。

前述した通り、「地銀100行が20行になり、メガバンク4行が2行になる」という厳しい未来が近い未来として現れる可能性もあるかもしれないのです。

これは単に、銀行業界の合理化による銀行合併という問題ではなく、「貸しはがし」が横行していくということです。

90年代後半の金融危機において、中小企業などに対し、積極的な融資営業をかけていた銀行が、手のひらを返すように貸していたお金を返してくださいと「貸しはがし」をするようになったのです。

最後は救済してくれると思っていた政府も銀行を救わないとなってしまうと、銀行業界全体に信用というものがなくなってしまうわけです。

今や企業経営者は再び「貸しはがし」にあうのではないかと、恐くてお金を借りることができなくなってしまったわけです。

こうした日本の銀行業界の歴史的経緯のため、ただですら低金利で苦しんでいるのに、貸出金利もどんどん下がっていき、「利ざや」はほとんどなくなってしまうわけです。

◆高収益を誇るアメリカの銀行業界の秘訣

では、なぜアメリカの銀行業界はそんなに儲かる仕組みになっているのか。

第一に「収益性」が高く、常に3~4%確保されているからで、その理由は銀行経営が非常に安定しているからです。

本業である利ざやを稼ぐという「預金業務」が、常に厚い「利ざや」の維持によって安定化されているというのが一つあります。

それ以外にも、銀行の収入源としてマーケットで金融取引をやって、自らリスクをとって利益を稼ぐということもやっていますし、手数料収入というのも日本の銀行よりもはるかに安定しています。

◆銀行の成長に関して異なる日米政府の見解

私自身、アメリカの金融業界の経験から、その時アメリカの金融業界は収益源が確固たるものになっているとつくづく感じました。

その背景にあるのは、アメリカ政府が銀行の成長に対して寛容であるということです。

というのも、アメリカ政府というのは金融業界の成長が税収の増加につながると考えているので、経済全体において金融業界が重要だということを繰り返しています。

対照的に、日本には金融庁が常に銀行にする経営指導をしているわけですが、実態は「指導」ではなく、「規制」だったわけです。

その規制があまりにも厳しすぎて、日本の銀行業界は自由度を失いました。要するに、日本政府は銀行の成長に対して寛容ではないのです。

◆規制緩和と大減税が日本経済と銀行業界の繁栄を導く

最後に、日本の銀行業界が低迷している最大の理由は日本の経済自体が成長していない点にあります。

逆に言えば、日本経済を成長させることこそ、銀行業界を救済することに直結するのです。

2020年以降の近未来において、地銀が20行になり、メガバンクが2行になってしまうような現実が起こるかもしれませんが、幸福実現党はそんな未来社会を望んでいません。

幸福実現党は日本の金融業界、銀行業界に対して、大幅な規制緩和を通して、銀行業界の成長を阻むような規制を撤廃し、銀行に大きな自由を与えるはずです。

そして、何よりもトランプ大統領がアメリカで行っているような大減税を日本で行い、日本経済全体を成長させるでしょう。

この日本経済を支えていくためにも、皆さんのご支援をいただければ幸いです。

及川幸久

執筆者:及川幸久

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