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トランプ大統領選出馬表明 マスコミが無視した大事なメッセージ

http://hrp-newsfile.jp/2019/3616/

HS政経塾スタッフ 遠藤明成

◆トランプ大統領 次の標語は「キープ・アメリカ・グレイト」

トランプ大統領は、6月18日に2020年大統領選への出馬を正式表明しました。

フロリダ州オーランドでの支持者集会では「米国を偉大なままに(Keep America Great)」という標語を掲げました。

そして、左傾化が進む民主党に対して「アメリカは決して社会主義者の国にはならない」「我々は自由を信じている」と宣言しています。

その演説では、政権があげた成果と好景気を強調。

民主党のバイデン候補の批判やロシア疑惑が魔女狩りにすぎないことなどを訴えました。

◆トランプ演説の要旨

その内容の要点をあげてみます。

・「我々はともに、腐敗し衰弱した政治的な既得権益層をにらみ倒し、人民の、人民による、人民のための政治を復活させた」

・「我々の経済は世界の羨望の的だ」

・「600万人もの新たな雇用を生み、51年間で最も低い失業率を保っている」

・「TPPとパリ条約から脱退し、NAFTAをUSMCA(米国・カナダ・メキシコ協定)に置き換えた」

・(規制廃止などで)「米国は今や原油と天然ガスの世界一の生産国だ」

・「軍事費は削減されてきたが、我々はそれを昨年に7000億ドル、今年に7160億ドルに増やし、軍を再建した。宇宙軍も創設している」

・「ロシア疑惑は魔女狩りだ」「民主党はこの魔女狩りに400万ドルを用いたが、共謀も司法妨害もなかった」

・(民主党が勝ったら)「彼らは自由な言論を奪い、反対者を罰するために法の力を使う」

(※「政治的正しさ」を理由にした言葉狩りや、ロシア疑惑等での捜査権の拡大などを批判している)

・(対中関税で)「中国が米国から雇用を奪い、米国企業からアイデアや富を奪う時代は終わった」「オバマやバイデンは彼らのカモになっていたのだ」

◆2020年大統領選は、米国における「社会主義との戦い」

「候補者が誰であろうとも、2020年に民主党に投票するのは、過激な社会主義者の台頭とアメリカンドリームの崩壊に投票するのと同じことだ」

これは、民主党内に社会主義が浸透していることを批判した発言です。

現在、民主党で最も支持率が高いバイデン元副大統領は中道左派の政治家ですが、2位のバーニー・サンダース候補は社会主義者を自認し、120人の議員の支持を集めています。

バイデン氏は社会主義者ではありませんが、議員だけでなく、民主党支持者の57%が社会主義に肯定的なので、今後の民主党がオバマ政権以上に左傾化することは避けられません(2018年、ギャラップ社調査)。

トランプ大統領が、最近、各地の演説で「社会主義との戦い」を強調しているのは、そのためです。

また、2018年の調査(ギャラップ社)では、米国の18歳から29歳の若者の51%が社会主義に肯定的だという結果が判明しています。

現在、社会主義国(中国や北朝鮮等)と戦い続けるトランプ大統領は、こうした「冷戦を知らない世代」の増加に便乗し、民主党が勝った場合は、アメリカが自由の国ではなくなってしまうと警告しているわけです。

◆マスコミが伝えなかった重要なメッセージ

主要紙では、今回の出馬宣言について、「功績を自賛」「目新しい政策がなかった」「他党批判ばかり」などといった評価が目立っています。

その多くは、残念ながら、トランプ大統領が最後に強調したメッセージを省いていました。

「我々は、本当のアメリカらしさは信仰と家庭にあり、政府や官僚機構にあるのではないと信じている」

「我々は、子供たちは、アメリカという国家を愛し、歴史を誇りとし、偉大なる国旗を常に尊び、『我々は神を信じる』という米国の標語の下に生きることを教えられるべきだと信じている」

こうした価値観を中心に国を運営することが、オバマ政権からの大転換でした。

オバマ氏が神を信じる者も信じない者も国のために力を尽くそうというスタンスだったのとは大きな違いです。

(※就任演説でオバマ氏は「我々の国はキリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒、ヒンズー教徒、そして無宗教の人々で構成されている」と発言)

トランプ氏は「これらの価値観によって、私たちは2年半前に勝利を勝ち取った」と述べ、その運動が、米国の保守勢力の勝利でもあったことを強調しています。

◆「愛国心」や「国益」、「信仰」を語れない日本の民主主義

こうしたメッセージは、今の日本の政界では語られることがありません。

「政教分離」が、政治の世界から宗教を追放するために悪用されているからです。

民主主義の基盤である「個人の尊厳」が「創造主によって、生命と自由、そして幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられている」(アメリカ独立宣言)ことに由来することも、忘れ去られています。

また、日本の政治家は「右翼」「国粋主義」等とレッテルをはられることを恐れ、トランプ氏のように「国益」を政治の中心に据えることができないでいます。

大川隆法総裁は1992年に「政治家が国益を語れないほどの不幸はない」と発言していますが(『理想国家日本の条件』)、27年たっても未だ日本は変わっていないのです。

安倍首相は保守政治家だと言われていますが、本人がもともと目指していた「戦後体制の脱却」という志を忘れかけています。

河野談話や村山談話を継承し、憲法改正に関しても、九条に「自衛隊」の条文を付け足せれば十分と考えているようです。

しかし、それでは、日本を立て直すことはできません。

幸福実現党は、日本の民主主義を立て直すためにも、「欲望の自由」や「堕落の自由」ではなく、「神に与えられた自由」を用いて、社会や国家、世界の繁栄に貢献することの大切さを訴えてまいります。

そして、北朝鮮や香港や中国などにひるまず、「国益」を守る毅然たる外交を推し進めてまいります。

【参照】

・C-SPAN “President Trump Announces Second Term Run”(2019/6/18)

・ギャラップ社 “Democrats More Positive About Socialism Than Capitalism”(FRANK NEWPORT、2018/8/13)

・「◆マスコミが伝えなかった重要なメッセージ」のトランプ演説の英文は以下の通り。

“We believe that faith and family, not government and bureaucracy, are the true American way.”

“We believe that children should be taught to love our country, honor our history, and always respect our great American flag, and we will live by the words of our national motto: In God we Trust.”

遠藤 明成

執筆者:遠藤 明成

HS政経塾

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