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政治の役割を考える

幸福実現党・岡山県本部代表たなべ雄治

◆トランプ外交に負けないために

トランプ次期大統領の約半年ぶりとなる記者会見が、報道をにぎわせました。

対日貿易の不均衡是正への言及をはじめ、トランプ氏の発言に注目が集まっています。

しかし、トランプ氏が何を目指しているのかということよりも、まず日本の国が何を目指しているのか、ということの方が重要であるはずです。

日本の政治は一体何を目的としているのでしょうか。

◆そもそも政治の役割とは

政治とは、秩序の構築であったり、統治に関するものだとも言われますが、もっと根本的な役割があるように思われます。

より重要な政治の役割とは、「国民の『集合想念』の形成」なのではないでしょうか。

例えば一昔前であれば、王様に統治される農民は、自分の身の上に何の疑問も持たなかったかも知れません。

しかし、ひとたび民主主義を知ってしまった私たちが、再び王様に支配されることを受け入れることはできないでしょう。

王政を敷いたとしても、身分制による支配を許すまじという「集合想念」が生じたならば、早晩その王政は崩壊するしかありません。

良き法律、良き仕組みを作るよりも前に、それを運用する国民の良き「集合想念」が大切です。

アメリカでは、大統領選を通じて、そしてトランプ新大統領就任後にかけて、「アメリカを再び偉大な国にする」という「集合想念」が形成されつつあると言えるでしょう。

そしてこの集合想念が、実際に未来のアメリカを創っていく原動力になるはずです。

◆良き「集合想念」を形成することが政治の役割

日本も、政治を通じて良き「集合想念」を形成していくべき時に来ているのではないでしょうか。

政治は国民の幸福のため、とは誰しも言うことですが、その幸福の中身が問われなければなりません。

例えば、ただ楽に生きていけることが幸福でしょうか。

死んだら無になるとするような世界観だと、ただ楽に、苦しみの少ない人生を目指すことになるでしょう。

ただ自分が楽をするために、自分の利益をもたらしてくれる政策・政党に一票を投じるという、利己的な考え方が「集合想念」として形成されたなら、民主主義は欲望の多数決になってしまいます。

もらえる社会保障なら、もらって楽をしてしまえ、という考え方が出てきます。利益誘導と利益の奪い合いで、国の財政はますます悪化するはずです。そのような国家はいずれ滅びることになるでしょう。

◆日本は何を目指すべきか

そうならないためには、そして日本を良い国にしていくためには、どのような「集合想念」を形成していくことが理想なのでしょうか。

例えば、上述とは逆の考え方でしょう。自分だけではなく、周りの多くの人の幸福をも願う考え方です。より多くの人を幸福にできる存在へと成長することこそ幸福だ、という人生観です。

あるいは、困難を乗り越える過程で得る智慧こそ人生の意義であり、生まれ変わりを繰り返して、自分の魂は無限に成長することができるのだ、という世界観です。

人の幸福を願い、人間性の向上を願う「集合想念」を形成することができた国はどうなるでしょうか。間違いなく大発展するはずです。

そして、全ての人の幸福を願う「集合想念」を形成していくことこそ、私たち幸福実現党の使命だと考えます。

皆様ぜひ、私たちの活動により一層のご支持・ご支援を賜りたく存じます。

たなべ 雄治

執筆者:たなべ 雄治

HS政経塾 三期生

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