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日本が果たすべき「ワールド・ジャスティス」への使命―「イスラム圏」編(2)

文/幸福実現党・茨城県本部副代表 中村幸樹(なかむら・こうき)

世界の紛争は宗教的対立を含んでおり、世界的正義がどこのあるかを判断するということは大変難しいことです。これを解決するためには、各宗教を束ねる全地球レベルの価値観を示すことができなければなりません。

社長が、経営者として会社の全責任を持っているように、「地球」の経営に対して全責任をもっている「至高の神」「地球神」の考えがあるとすれば、誰でもが聞きたい話です。この考えに基づけば、地球の紛争も解決できるからです。

今回は、その世界の紛争を解決するために必要な地球レベルの「ワールド・ジャスティス(世界的正義)」について述べて参ります。

◆「寛容」と「許し」の論拠

世界の紛争を根本解決には、お互いの理解を妨げる壁を取り除き、「寛容」と「許し」の論拠となる、決定的叡智が必要です。

それは、「地球神の存在」「霊界構造と教えの多様性」「人間神の子の思想」であると考えます。

◆「地球神の存在」

イスラム教、キリスト教、ユダヤ教を指導した、同一の神が現実に存在します。

『旧約聖書』で「エロヒム」と呼ばれ、現在は「エル・カンターレ」と呼ばれる、創造主、根本神(根本仏)、至高神にして、地球神が、マホメットもイエスもモーセも地上に遣わし、最高責任者として彼らを指導してきました。

「アラー(イスラム教)」「天なる父(キリスト教)」「在りて在るもの(ユダヤ教)」が同一の神であり、信仰の対象が同じであると明確に認識すれば、互いに「悪魔の宗教」とレッテルを張って攻撃するような考え方を改めることができます。

地球神は実在し、諸宗教を統合できる地球的仏法真理は存在します。

この事実が、「寛容」と「許し」への第一の論拠となります。

◆「霊界構造と教えの多様性」

霊界は、悟り(心の境涯、愛の発展段階)に応じた、さまざまな階層(次元)に分けられ、地域性や心の傾向性によっても、空間的に分けられています。

地球神(至高神)ではない神々、天使、聖霊は、必ずしも全知全能ではなく、認識力や考え方に違いがあると知ることは、寛容さの基礎になります。

例えば、ヤハウェの考えはエロヒムの教えと違い、絶対の真理ではないと理解すれば、裁き心の緩和につながります。

救世主や預言者が地上に降りても、至高神の法の全てをストレートに受けられるわけではなく、自らの悟り、地域性、時代性、教えを説く対象、通信役の天使の個性等の影響を受けつつ教えを説くため、人類普遍の法と、人・時・所で解釈や内容に融通を利かせるべき教えとが混在します。

こうしたメカニズムを知れば、教えの普遍的な共通部分は祝福しつつ、教えの違いや多様性は、寛容に理解し合い、学び合い、必要に応じて教えをイノベーションすることができます。

仏神と霊界の実在、永遠の生命と転生輪廻、波長同通の法則、原因結果の法則、愛と慈悲の心、反省の心、魂修行とユートピア建設等。

以上の変えられない本質的で普遍的な法の根幹と、変えても良い部分を判別することで、他宗教との矛盾点、生活様式や慣習、経済・科学・学門等の新しい課題に対しても、教えに必要な修正をかけて、「寛容」と「許し」につなげることができます。

◆人間神の子の思想

人間が神の子であり、すべての人間の魂に神の性質が宿っているなら、すべての人間の尊厳は護られるべきとの考えに到ります。

「憎しみを捨て、愛をとる」考えが正当となり、報復や、テロ、虐殺への防波堤となります。

唯物論、人間罪の子、性悪説など、神性を否定する思想は、人間不信、犯罪、殺戮につながる、間違った思想です。

すべての人間には、根本神(根本仏)から分かれてきた尊い神性(仏性)が宿っています。

「ワールド・ジャスティス」の根底には、地球神の慈悲の心があり、人間の魂も神の子としての慈悲の心を宿している尊い存在だという真実が、前提としてあるのです。

幸福実現党は、地球神、ワールド・ティーチャーの智慧と慈悲を基盤とした宗教政党であるからこそ、宗教が根底にある全世界の課題に対して、「ワールド・ジャスティス」(世界的正義)を明らかにし、根本的な解決を図ることができます。

幸福実現党は、全世界の平和と繁栄へ、「ニュー・ワールド・オーダー」をつくり出して参ります。

中村こうき

執筆者:中村こうき

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